ジオメトリック エフェクトとマーカー配置スタイルの機能と組み合わせてリプレゼンテーションを使用すると、地図記号でよく発生する問題の一部を解決するインテリジェントなシンボルを作成できます。
詳細については、Mapping Center および ArcGIS Resource Center をご参照ください。
ポリゴン アウトラインの破線の同期
シンボルに関してよくある問題の 1 つは、共通のエッジを持つ複数のフィーチャのアウトラインが一致しないことです。このような状況は望ましくなく、最も一般的な解決策は、ポリゴンをライン フィーチャに変換し、その新しいライン フィーチャをマップに追加するというものです。ポリゴン シンボルのアウトラインは表示されず、シンボルはライン フィーチャによって提供されます。ライン フィーチャのシンボルは正確に一致します。この方法はうまくいきますが、余分なデータと追加のフィーチャ レイヤーが必要になります。
リプレゼンテーションを使用すると、データとレイヤーをマップに追加せずに、同じ結果を実現できます。目標は、各ラインまたはアウトラインのパターンが同じ位置で開始し終了するようにすることです。リプレゼンテーションのコントロール ポイントを使用して、破線パターンの開始位置と終了位置を示します。[交点にリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定 (Set Representation Control Point At Intersect)] または [角度でリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定 (Set Representation Control Point By Angle)] ジオプロセシング ツールを使用して、ポリゴンのアウトラインに沿った重要な位置にリプレゼンテーション コントロール ポイントを追加して、破線を強制的に配置して同期します。別の方法として、[コントロール ポイントの追加] ジオメトリック エフェクトを使用するか、または、同じエッジまたは頂点を共有するフィーチャに沿ってリプレゼンテーション コントロール ポイントを手作業で配置します。
マーカーと破線の同期
シンボルに関してよくある課題の 1 つは、ライン シンボルでマーカーと破線を一致させることです。リプレゼンテーション シンボルはフィーチャのジオメトリに一致するように動的に調整されます。重要なのは、リプレゼンテーション ルールのすべてのシンボル レベルが同じ方法で調整されることです。目的の結果を得るには、ジオメトリック エフェクトとマーカー配置スタイルを使用する必要があります。
マーカーを破線と同期させるには、ライン シンボル レイヤーとマーカー シンボル レイヤーの両方に対して同じ設定で [破線] ジオメトリック エフェクトを使用します。マーカー シンボル レイヤーでは、マーカー配置スタイルを [ライン上] に設定し、[配置箇所] プロパティを [ラインの中点] に設定します。
二点破線シンボルの作成
二点破線シンボルの作成時に主に考えなければならないのは、2 つの破線の間でマーカーの両側に空間ができるようにマーカーを選択することです。目標は、破線間のギャップに複数のマーカーを配置することです。目的の結果を得るには、ジオメトリック エフェクトとマーカー配置スタイルを使用する必要があります。
破線間の 2 つのマーカーを同期するには、次の指針に従ったルールを作成します。
- ライン シンボル レイヤーでは、[破線] ジオメトリック エフェクトを使用し、[パターン] を等しい値 (たとえば「5 5」) に設定し、[端点] を [ハーフ パターンの使用] に設定します。
- マーカー シンボル レイヤーでは、[破線] ジオメトリック エフェクトを使用し、[パターン] をライン シンボル レイヤーで設定した値と等しい値 (この例では「5 5」) に設定し、[端点] を [ハーフ ギャップの使用] に設定します。
- マーカー シンボル レイヤーでは、マーカー配置スタイルを [ライン沿い] に設定します。
- [ライン沿い] マーカー配置スタイルでは、[配置間隔] プロパティをライン ギャップに収まるように (たとえば「2 2」) に設定し、[端点] を [カスタム] に、[位置] を「1.5」に、[終点でオフセット] を「1」に設定します。
二重破線シンボルの作成
別のパターン内に繰り返しパターンを配置するのは、1 つのパターンとして入力するには長すぎたり複雑すぎたりするシンボルを作成する手軽な方法です。
下図の赤い破線は、二重破線が破線と同じ領域に収まる様子を示すために追加されています。
このシンボル スタイルを実現するには、1 つのライン レイヤー内に 2 つの [破線] ジオメトリック エフェクトを連続して配置します。2 つめのジオメトリック エフェクトは最初のジオメトリック エフェクトのダイナミック ジオメトリに適用され、その結果、破線が二重破線になります。
波線シンボルの作成
波線は [ウェーブ] および [オフセット] ジオメトリック エフェクトを使用して作成できます。[ウェーブ] エフェクトだけの場合は山と谷のある波ができますが、[ウェーブ] と [オフセット] エフェクトを組み合わせると、山だけの波が作成されます。次の図では、緑の線は元になっているフィーチャのジオメトリを表し、青い線はジオメトリック エフェクトの結果を示します。