エンタープライズ ジオデータベースは、ログ ファイル テーブルを使用して、選択されたレコードのリストを管理します。レコードは、アプリケーションが次のような場合に後で使用できるように、ログ ファイル テーブルに書き込まれます。
- 特定のサイズ (ArcMap では 100 レコード以上、ArcGIS Pro では 1,000 レコード以上、フィーチャ サービスから ObjectID が要求された場合は 1,000 レコード以上) の選択セットを作成する。
- バージョン対応登録されたジオデータベースにリコンサイルまたはポストする。
- クライアント アプリケーションが、切断された編集のデータをチェック アウトする。
ArcGIS クライアントは、必要に応じて、PostgreSQL のジオデータベースに一時ログ ファイル テーブルを作成します。
一時ログ ファイル テーブル
ArcGIS は、ログ ファイル テーブルが必要な場合はいつでも、PostgreSQL データベースに一時テーブルとしてログ ファイルを作成します。テーブルはユーザーごとに作成されます。
一時ログ ファイル テーブル用に作成されるテーブル
2 つの一時ログ ファイル テーブルは、メモリに作成されます。データベースには保存されません。テーブルは、pg_temp_<#>.sde_logfiles と pg_temp<#>.sde_logfile_data です。
一時ログ ファイル テーブルを使用するための権限
PostgreSQL で共有ログ ファイル テーブルを使用する際に必要な権限は、次のとおりです。
- CONNECT
- TEMP
これらの権限は、個々のログイン ロールまたはグループに直接付与するか、パブリック ロールまたはデータベースに付与された権限から継承することができます。
共有ログ ファイル
ArcGIS 10.5 より前のバージョンでは、共有ログ ファイル テーブルはデフォルトで PostgreSQL のジオデータベースで使用されていました。
共有ログ ファイルは、同じユーザーとして接続するすべてのセッションで共有されます。複数のユーザーが同じユーザー アカウントで接続する場合、それらのセッションはすべて、同じログ ファイルのデータ テーブルに対してレコードを挿入または削除します。