Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
サマリー
入力ラスターの各セルの近傍におけるフローの値を決定します。
図
使用法
[フォーカル フロー (Focal Flow)] は、各セルの直近の 8 つの周辺セルを評価しフローを決定します。
このツールによる結果は、セルからのフローではなく、セルへのフローの算出値となります。
出力値は、解析結果のバイナリ表現から抽出されます。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
FocalFlow (in_surface_raster, {threshold_value})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_surface_raster | フォーカル フローを計算する入力サーフェス ラスター。 各セルの直近の 8 つの周辺セルは、フローの判定のために評価されます。 入力ラスターは、整数または浮動小数です。 | Raster Layer |
threshold_value (オプション) | フローの発生し得る値と等しいまたはそれを超える閾値を定義します。 閾値は、整数または浮動小数値です。 近傍に位置するセルの値と、処理セルの値の差が閾値以下の場合、出力は 0 (フローなし) になります。 | Double |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | 出力フォーカル フロー ラスター。 出力ラスターのタイプは、必ず整数になります。 | Raster |
コードのサンプル
FocalFlow (フォーカル フロー) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の例では、閾値を 10 として、入力ラスターのフローのバイナリ表現を求めています。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
focalFlowOut = FocalFlow("elevation", 10)
focalFlowOut.save("C:/sapyexamples/output/flowout")
FocalFlow (フォーカル フロー) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、閾値を 5 として、入力ラスターのフローのバイナリ表現を求めています。
# Name: FocalFlow_Ex_02.py
# Description: Determines the flow of the values in the
# input raster within each cell's immediate neighborhood.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRaster = "elevation"
threshold = 5
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute FocalFlow
outFocalFlow = FocalFlow(inRaster, threshold)
# Save the output
outFocalFlow.save("C:/sapyexamples/output/focalflow")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst