スケマティック ダイアグラムの編集は ArcMap で行います。
[スケマティック エディター] ツールバーには、スケマティック ダイアグラムの調整とレイアウトに使用できるすべての調整ツール/コマンドおよびスケマティック アルゴリズム レイアウトが再編成されています。これらの機能はすべて、アクティブなスケマティック ダイアグラムで編集セッションが開始されるまで無効になっています。つまり、レイアウトする前に、アクティブなダイアグラムで編集セッションを開始する必要があります。
編集セッションはスケマティック ダイアグラムごとに管理されます。つまり、スケマティック ダイアグラムがアクティブになっているときに編集セッションを開始すると、その編集セッションは、アクティブなダイアグラムに対してのみ開始されます。
編集操作はアクティブなスケマティック ダイアグラムにのみ作用しますが、一度に複数のスケマティック ダイアグラムを編集することも可能です。
編集セッション中、それぞれの編集操作は UNDO スタックに格納され、編集セッションが終了するまでは元に戻すことができます。
同じスケマティック ダイアグラムで一度に複数の編集セッションを開始することができますが、保存できるのは、最初に開始したセッションで行った編集のみです。
スケマティック ダイアグラムでの編集セッションの管理
スケマティック ダイアグラムでの編集セッションを管理するためのコマンドはすべて、[スケマティック エディター] ツールバーの [スケマティック エディター] メニューから使用できます。ここでは、これらの編集コマンドについて詳しく説明します。
スケマティック ダイアグラムで編集セッションを開始する
スケマティック ダイアグラムで編集セッションを開始する手順は、次のとおりです。
- [アクティブ ダイアグラム] ドロップダウン リストから、使用するダイアグラムを選択します。
- [スケマティック エディター] ドロップダウンの矢印をクリックし、 [ダイアグラムの編集を開始] をポイントします。
編集セッションが開始されます。[スケマティック エディター] ツールバーの使用可能なツールとコマンドすべてが自動的に有効になります。これらのツールとコマンドは、このダイアグラムがアクティブ状態になるまで有効です。ダイアグラムのステータスは、この編集セッションが終了するまでロックされます。
スケマティック ダイアグラムで行った編集を保存する
アクティブなスケマティック ダイアグラムで行った編集を保存する手順は、次のとおりです。
- アクティブなダイアグラムが、編集を保存するダイアグラムであることを確認します。
- [スケマティック エディター] ドロップダウン メニューをクリックします。
- [ダイアグラムの編集を保存] をクリックします。
編集セッションを開始した後、またはセッションを最後に保存した後でアクティブなスケマティック ダイアグラムに対して行ったすべての編集が保存対象になり、スケマティック データベースに保存されます。 [スケマティック フィーチャの削除] コマンド、 [ノード削減] コマンド、または [スケマティック リンクの再接続] ツールを使用した場合は、スケマティック フィーチャに対するこれらの操作の結果もスケマティック データセットに保存されます。
スケマティック ダイアグラムでの編集を終了する
以下の手順は、アクティブなスケマティック ダイアグラムで編集セッションを終了する方法を説明します。
- アクティブなダイアグラムが、編集セッションを終了するダイアグラムであることを確認します。
- [スケマティック エディター] ドロップダウン メニューをクリックします。
- [ダイアグラムの編集を終了] をクリックします。
保存していない編集内容がある場合は、終了する前に編集内容を保存するか破棄するかを確認するメッセージが表示されます。ただし、アクティブなスケマティック ダイアグラムに対して編集内容を保存できない場合は除きます。
スケマティック ダイアグラムの権限と編集
スケマティック ダイアグラムは、ユーザーがそのレイアウトを変更できないよう意図的にロックすることができます。また、ダイアグラムで編集セッションが開始されたときにも自動的にロックされます。ロックされているスケマティック ダイアグラムで編集セッションを開始する場合 (別のユーザーがすでに編集中である場合など)、ダイアグラムに対して編集操作を実行することはできますが、編集内容を保存することはできません。
ジオデータベースに保存されている読み取り専用のスケマティック ダイアグラムや、ユーザーが読み取り権限しか持っていないスケマティック ダイアグラムを編集することはできますが、編集内容を保存することはできません。つまり、ダイアグラムに対してどのような編集操作を実行することもできますが、 [ダイアグラムの編集を保存] メニューが使用不可になり、編集内容を保存できません。
バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているスケマティック ダイアグラムを編集することはできますが、保存することはできません。バージョン 10 より前のスケマティック データセットですべての機能を使用できるようにするには、そのスケマティック データセットを移行する必要があります。
ArcMap でのスケマティック ダイアグラムの編集時に役に立つキーボード ショートカット
スケマティック ダイアグラムを編集する際には、さまざまなキーボード ショートカットを使用することで、Schematics の編集機能を効率的に使用し、実行することができます。ここでは、各編集ツールで使用できるキーボード ショートカットと各ツールで実行される機能について説明します。
- 操作を実行するための一般的なキー
キーボード ショートカット | 実行される操作 |
---|---|
カンマ キーまたは ? キー | 前の範囲に戻ります。 |
; キーまたはピリオド キー | 次の範囲に進みます。 |
プラス記号 キー | 定率で拡大します。 |
ハイフン キー | 定率で縮小します。 |
Insert キー | 全体を表示します。 |
Home/End/Page Up/Page Down キー | マップを左右上下に移動します |
矢印キー | マップを左右上下にスクロールします |
F3 キー | [コンテンツ] ウィンドウを操作できるように、[コンテンツ] ウィンドウにキーボードのフォーカスを置きます。 |
F5 キー | 表示を最新の情報に更新し、再描画します |
F9 キー | 変更するたびにマップを再描画せずにマップを変更できるように、描画を一時停止します。 |
F11 キー | 選択したデータ フレームをアクティブにします。 |
- Schematics ツールがアクティブになっている場合
キー | 一時的にアクティブにするモード |
---|---|
Z キー | 拡大モード |
X キー | 縮小モード |
C キー | 画面移動モード |
B キーを押しながらクリック | 連続拡大および縮小モード |
B キーを押しながら右クリック | 画面移動モード |
- [スケマティック フィーチャの編集/移動] ツールがアクティブになっている場合
キー | 実行される操作 |
---|---|
Shift キー | 新しく選択したスケマティック フィーチャを現在の選択セットに追加します。 |
Ctrl キー | クリックしたスケマティック ノードを参照ノードとして指定するか、スケマティック リンク上のクリックした位置に最も近い頂点を参照ポイントとして指定します。 |
Shift + 矢印キー | 選択したスケマティック フィーチャを上下左右にゆっくり移動します. |
Ctrl + 矢印キー | 選択したスケマティック フィーチャを上下左右に移動します。 |
- スケマティック頂点またはセグメント編集ツールがアクティブになっている場合
キー | アクティブなスケマティック ツール | 実行される操作 |
---|---|---|
Alt キー | [頂点追加]、[頂点移動]、または [頂点編集] | クリックした頂点を削除します。 |
Ctrl キー | [頂点移動] または [頂点編集] | クリックしたセグメントを移動します。 |
Shift キー | [セグメントの移動] | クリックしたセグメントを現在の選択セットに追加します。 |
- [始点の設定] ツールまたは [終点の設定] ツールがアクティブになっている場合
キー | 実行される操作 |
---|---|
Shift キー | クリックしたスケマティック ノードを、すでに指定されている一連のスケマティック始点ノードまたはスケマティック終点ノードに追加します。 |