3D Analyst のライセンスで利用可能。
3D ドキュメントを保存すると、作業を保存できます。3D ドキュメントには、データへのパスや 3D ビューのプロパティとレイヤーについての情報が含まれています。既存の 3D ドキュメントを開くと、保存したときと同じ状態で表示されます。ArcGlobe ドキュメントには *.3dd、ArcScene ドキュメントには *.sxd の拡張子が付いています。
ArcGIS の以前のバージョンで開いたり作業したりできるように 3D ドキュメントを保存することができます。これにより、最新の ArcGIS リリースにまだアップグレードしていない他の ArcGlobe や ArcScene のユーザーとこれらのファイルを簡単に共有できます。
旧バージョンの ArcGIS への 3D ドキュメントの保存
ArcGIS 10.7.1 では、ArcGlobe ドキュメントを保存して、ArcGIS ArcGlobe のバージョン 9 ~ 現在のリリースで開いて使用することができます。ArcScene ドキュメントを ArcGIS 8.3 以降の旧バージョンに保存することもできます。
3D ドキュメントを ArcGIS の以前のバージョンに保存することは、マップ ドキュメントを以前のバージョンに保存することに似ています。3D ドキュメントを以前のバージョンに保存するときは、参照データではなく、*.3dd または *.sxd ファイルのコピーを以前のバージョンで保存すればよいだけです。*.3dd または *.sxd のドキュメントの参照元データは変化しません。さらに、旧バージョンのソフトウェアは ArcGIS 10.7.1 で追加された新しい機能とプロパティの一部をサポートできません。たとえば、ArcGlobe では、9.2 へ保存すると星と大気ハローの背景表示設定は削除されます。同様に、ArcScene ドキュメントを ArcGIS 8.3 のバージョンに保存すると、3D シンボルが 2D シンボルに変換されます。
上記に類似した例の詳細については、「ArcGIS の旧バージョンへの保存」をご参照ください。このトピックには、ArcGIS の旧バージョンで使用できない新しい機能とプロパティのリストと、ArcGIS 9.3 および 9.2 以前への保存時に注意すべきいくつかのヒントを記載しています。
旧バージョンの ArcGIS への 3D レイヤーの保存
3D レイヤーをレイヤー ファイル(*.lyr)およびレイヤー パッケージ(*.lpk)として保存し、共有することができます。レイヤー ファイルはそのデータ ソースを参照するのに対して、レイヤー パッケージはデータとともに保存されたレイヤーを示します。レイヤー ファイルは旧バージョンの ArcGIS にも保存できます。
ArcGlobe の場合、レイヤー ファイルは、そのファイルをサポートしているリリースにのみ保存できます。たとえば、テレイン レイヤーはバージョン 9.2 以降でサポートされています。そのためテレイン レイヤーは、バージョン 9.2 または 9.3 ドキュメントとしてのみ保存できます。バージョン 9.0/9.1 ではテレイン レイヤーはサポートされていないので、そのドキュメントとしては保存できません。さらに、選択した ArcGIS のバージョンでは描画できないレイヤーがグループ レイヤー内にある場合、そのレイヤーを示したダイアログ ボックスが表示されます。ここで、以前のバージョンの形式へのコピーの保存を続けるかどうかを決定することができます。
レイヤーおよびレイヤー パッケージを保存する手順とヒントの詳細 ArcGlobe と ArcScene 向けにレイヤー ファイルを保存する手順は ArcMap の場合と同じです。また、3D プロパティを持つレイヤー パッケージを保存することもできます。