トラック マネージャーでは、画面上のトラッキング データの量を減らすために、トラックの非表示と消去という 2 つの方法が提供され、これによって分析対象を絞ることができます。
トラックの非表示
トラックの非表示は、マップ上に多数のトラックがあり、それらすべてを表示する必要がない分析を行うときに便利です。不要なトラックを表示しないことにより、マップ上の混雑をなくすことができます。非表示にしたトラックは、再び表示することを決めるまで非表示のままです。
トラックを非表示にするには、非表示にする一連のトラックをアクティブにして、[トラックを非表示] ボタンをクリックします。トラック マネージャーでは、非表示にするよう選択されたすべてのトラックのリストが管理され、これらのトラックにはトラック リストで「非表示」のラベルが付きます。トラック リストの上にある [カテゴリでフィルター] の各オプションを使用すると、表示可能なトラックのみをトラック リストに表示することにより、分析対象を絞ることができます。このオプションを使用して、現在非表示になっているすべてのトラックの完全なリストを得ることもできます。
トラックを再び表示するには、対象のトラックをアクティブにしてから [トラックを表示] をクリックします。マップ内のすべてのトラックを確実に再び表示するには、[すべて] ボタンを使用してすべてのトラックを選択してから [トラックを表示] ボタンをクリックします。
トラックの消去
トラックベースの消去は、リアルタイム トラッキング レイヤーについてのみ使用できます。リアルタイムのトラッキング データを管理するための高度なオプションであり、すべてのトラッキング レイヤーに通常設定されているサービスベースの消去に追加して使用します。トラッキング サービスを消去する最も一般的な方法は、フィーチャの数が設定量を超えたときに、最も古いデータを削除するというものです。
サービスベースの消去ではすべてのトラックが同様に扱われますが、Tracking Analyst ユーザーの多くは、トラッキング レイヤー内のすべてのトラックを対象にしない、焦点を絞った分析を行っています。個々の不要なトラックの消去を選択すると、関心のあるトラックからのデータの保存に割り当てるシステム メモリを増やすことができます。消去されているトラックが再び必要になったときは、消去を停止できます。
個々のリアルタイム トラックの消去を選択すると、そのトラックに含まれているすべてのフィーチャが削除されます。さらに、そのトラックに属する新しいフィーチャを受け取った場合も引き続き消去されます。したがって、トラックの消去は、機能をオフにするまで続く継続的なプロセスです。トラックの消去を停止すると、そのトラックに属していたフィーチャが再びトラッキング レイヤーに流れ込むようになります。バルブを開いて水が再び流れ込むようにするのと同じです。
トラックの消去は、トラックの非表示と同様に機能します。消去する一連のトラックをアクティブにして、[トラックの消去] ボタンをクリックします。トラック マネージャーでは、現在消去されているすべてのトラックのリストが管理され、これらのトラックにはトラック リストで「消去」のラベルが付きます。[カテゴリでフィルター] の各オプションを使用すると、現在消去されているすべてのトラックの完全なリストを取得することができます。
トラックの消去を停止するには、対象となるトラックをアクティブにして、[消去を停止] をクリックします。トラックの消去を確実に停止するには、[すべて] ボタンを使用してすべてのトラックを選択してから、[消去を停止] ボタンをクリックします。
トラックの消去と非表示
リアルタイム トラッキング レイヤーで作業するときは、トラックの消去と非表示を同時に実行できることを知っておくことが重要です。この場合、トラックのラベルには「非表示/消去」と表示されて、この状態を表します。このトラックの消去を停止しても、トラックはビューから非表示のままです。当然ですが、非表示を選択したかどうかにかかわらず、消去されているトラックはすべて非表示になります。
現在消去されているトラックのリストは、非表示になっているトラックのリストとは別に管理されます。これにより、どちらでも好きな方法を使用してこれら 2 つの状態を別々に追加および削除することができます。これは、多数のリアルタイム トラックに対し、両方のオプションを使用してデータを減らしている場合に非常に便利です。