住所ロケーターを ArcMap に読み込んで住所の検索に使用することができます。ArcGIS では、MGRS (Military Grid Reference System) ロケーターや ArcGIS Online のジオコード サービスなど、いくつかのロケーターがデフォルトで自動的に読み込まれます。そのため、自分で住所ロケーターを作成および設定しなくても、ジオコーディングをすぐに開始することができます。
ArcMap の [ジオコーディング] ツールバーでは、住所ロケーターの選択、住所の検索、マップ上での場所の表示を行うためのシンプルなユーザー インターフェイスが提供されます。
住所が見つからない場合は、ツールチップに「住所が見つかりません。」と表示されます。住所を一致または不一致にする方法に関する詳細を確認するには、[検索] ダイアログ ボックスを使用します。こちらの方が、見つかった候補に関する詳しい情報が表示されるためです。[検索] ダイアログ ボックスでは、複数の候補を確認して、正しく一致するものを選択できます。ジオコーディング オプションを変更して、返される候補の数を変更することもできます。
430 University Ave のようなストリート住所や、S Cherry Ave & Wycliff Pl のような交差点に基づく住所の検索に加えて、これ以外のタイプの場所を検索することもできます。以下のセクションでは、そのような位置情報を説明するとともに、その他のオプションも示します。
単一行入力
ArcGIS の現在のリリースを使用して作成した住所ロケーターでは、このトピックの 2 つ目のスクリーン キャプチャ (上記) に示したような単一行形式の住所の入力がサポートされます。単一行の住所入力は、[ジオコーディング] ツールバーと [検索] ダイアログ ボックスで使用することができます。ツールバーと [検索] ダイアログ ボックスのどちらを使用する場合でも、フィールドを区切るために必要に応じてカンマを使用します。
交差点住所での場所検索
検索に使用するロケーターに道路がライン フィーチャとして含まれている場合は、道路の交差点を検索することができます。入力する 2 つの道路名は、[住所ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの指定に従って、アンパサンド (&) やアットマーク記号 (@) などの交点コネクタで区切る必要があります。
空間オフセット
住所が見つかった位置からオフセットした距離と方向にポイント位置を表示したい場合は、住所に空間オフセットを追加することができます。空間オフセットは、「[距離] [単位] [方向] from [住所]」の形で示すことができます。たとえば、住所が「150 Linden Ave NE」であれば、「500 feet NW from 150 Linden Ave NE」のようになります。この例以外に数多くの単位や方向の値を使用することができます。さらに、方向を指定する代わりに、「200 yards bearing 70 from [住所]」のように方位度を入力することもできます。
緯度座標と経度座標での場所検索
住所を入力する代わりに、緯度座標と経度座標を入力して場所を検索することができます。緯度座標と経度座標は、次のいずれかの形式で表現することができます。
- W84.392 N32.722
- -84.392 32,722
- E27.314 S12.421
- 27.314 -12,421
MGRS 座標での場所検索
MGRS ロケーターを使用すると、MGRS (Military Grid Reference System) に基づいて場所を入力することができます。ArcMap ではデフォルトで利用可能です。MGRS 座標は、次のいずれかの形式で表現することができます。
- 11SLT8456262860
- 11S LT 84562 62860
- 11S LT 84 62
- 11S LT 8 6
- 11S LT