スキーマはジオデータベースの物理構造を定義するとともに、ジオデータベース内の各データセットのルール、リレーションシップ、およびプロパティも定義します。ジオデータベースに対する実用的なスキーマの定義および実装は重要なタスクであり、提案された設計のプロトタイプ作成およびテストが必要になることもしばしばです。テストを実施することは、堅牢で実用的なシステム実装を開発するうえで有効です。
有効なジオデータベース スキーマを作成したら、そのスキーマ全体または一部のコピーを作成しておくと便利な場合がたくさんあります。たとえば、次のように指定します。
- ユーザーが他のユーザーとスキーマを共有することが多い場合
- さまざまな GIS アプリケーション ドメインに対応したデータ モデル テンプレートが存在している場合。たとえば、Esri はユーザー コミュニティに一連の ArcGIS データ モデルを公開しています。https://support.esri.com/datamodels をご参照ください。
- ユーザーがジオデータベース スキーマのコピーを複数作成しておき、さまざまな部署で使えるようにしたい場合
- ユーザーがスキーマをコラボレータと比較したい場合
上記の理由から、ジオデータベース スキーマのコピーおよび共有に使用できるツールに精通することをお勧めします。
ジオデータベース スキーマのコピーに使用できる代替メカニズムもいくつか用意されています (以降のトピックの説明を参照)。