コンフィグレーション キーワードは、各データセットのデータをどこに、またはどのような形式で格納するかをジオデータベースに指定したリストのグループを表します。テーブルまたはフィーチャクラスを作成する際に、コンフィグレーション キーワードを使用して、データを格納する方法を指定することができます。
コンフィグレーション キーワードは、ファイル ジオデータベースとエンタープライズ ジオデータベースで使用されます。これらのジオデータベースにそれぞれ固有のキーワード セットが用意されています。エンタープライズ ジオデータベースの場合は、ジオメトリの格納 (DBMS によって異なります) を指定するためのコンフィグレーション キーワードと、ジオメトリック ネットワーク、トポロジ、およびテレインを管理するためのコンフィグレーション キーワードがあります。
次に、コンフィグレーション キーワードの例とそれらの用途を示します。
- DEFAULTS: ほとんどのジオデータベースに使用される適切なデフォルト設定と格納設定。
- MAX_FILE_SIZE_256TB: ファイル ジオデータベースに非常に大きな画像をインポートする場合は、このコンフィグレーション キーワードを指定すると、ジオデータベースに最大で 256TB のラスター データセットを格納できます。
- SDELOB: Oracle のジオデータベースにフィーチャクラスを追加する際に、SDELOB コンフィグレーション キーワードを指定すると、BLOB 形式で空間データを格納することができます。
- TEXT_UTF16: ラテン文字以外の言語 (中国語、ロシア語など) の属性データが含まれたフィーチャクラスをファイル ジオデータベースに作成する場合は、このコンフィグレーション キーワードを指定して、テキスト文字を UTF-16 で格納することができます。UTF-16 は、これらの言語のデータをより効率よく格納する形式です。
ほとんどの場合は、Default オプションを選択すると、各自の環境に適したデータセットが作成されます。ただし、コンフィグレーション キーワードを指定しなければならない場合もあります。たとえば、エンタープライズ ジオデータベースでデフォルトではないラスター ストレージ設定を使用する場合や、ファイル ジオデータベースに大きいラスター データセット (1 テラバイト以上) を格納する必要がある場合などです。