OLE DB 接続を通じて、ArcMap で Microsoft Access データベースのテーブルを使用することができます。OLE DB はアプリケーション間でデータを共有するための規格であり、これを使用して ArcMap で Access データベースを表示できます。データの整合性を維持するために、Access データベースは Access でのみ変更する必要があります。
同様に、パーソナル ジオデータベースは ArcGIS でのみ編集する必要があります。パーソナル ジオデータベースは Access *.mdb として格納されますが、Microsoft Access の内部でパーソナル ジオデータベースのテーブルを開いたり変更したりしないでください。これらの操作を行うと、ジオデータベースが破損する場合があり、データが失われる原因となります。
アプリケーションでパーソナル ジオデータベースを編集する際の Microsoft Access の制限は、Access がパーソナル ジオデータベース形式の背後にある Esri 機能を使用または理解するように設計されていないことです。たとえば、
- Access データベース形式では、地理フィーチャがサポートされていません。
- パーソナル ジオデータベースには、基になるテーブルが複数含まれています。これらは単一のフィーチャクラスに関する情報を提供します。ArcGIS でフィーチャクラスを編集する場合、ArcGIS は基になるすべてのテーブルの変更を追跡します。ジオデータベースを Access で編集すると、これらのテーブルが同期しなくなり、ジオデータベースが破損する可能性があります。
Microsoft Office 2007 は、新しい Microsoft Access データベース形式である accdb を導入しました。この形式は、データベースを保存または作成する場合の Access 2007 の新しいデフォルト形式です。OLE DB を使用しないと、ArcGIS は新しい Microsoft Access 形式の直接読み取りや書き込みができません。これには、[データの追加] ダイアログ ボックスを使用した accdb ファイルへの直接アクセスも含まれます。