必要に応じて、さまざまな方法で時系列データを格納できます。ここでは、ArcGIS で使用する時系列データを格納する際のベスト プラクティスを紹介します。
時系列データを行形式で格納する
時系列データを ArcGIS で使用する場合、個々のフィーチャに関連付けられた時間値を行形式で保存してください。各フィーチャまたはテーブル行について、特定の時点を表す 1 つのフィールドに時間値を格納するか、観測の開始と終了を表す 2 つのフィールドに時間値を格納することができます。
時間の経過に伴ってデータの属性が変化するか、フィーチャの形状が変わるかによって、時系列データを 1 つのテーブルに保存するか、複数のテーブルに保存するかを選択できます。
1990 年、1991 年、1992 年における州別医療費などのように、属性テーブルの複数の列に日時が格納されている場合もあります。これらのデータを時系列で表示するには、日時値が行形式になるように属性テーブルを再設定する必要があります。
時間値を日付フィールドに格納する
時系列データの時間値を日付フィールドに格納することをお勧めします。日付フィールドは、日時情報を格納するために設けられた特殊なデータベース フィールドです。日付フィールドを使用することでクエリのパフォーマンスが向上し、数値フィールドや文字列フィールドに時刻を格納する場合より高度なデータベース クエリを実行できます。
必要であれば、データの時間値を文字列フィールドまたは数値フィールドに格納することもできます。たとえば、年次データを 2000、2001 などのように格納する場合は、サポートされているいずれかの形式を使用する必要があります。
[時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ジオプロセシング ツールを使用して、時間値を含む文字列フィールドまたは数値フィールドを日付フィールドに変換できます。
時間値を含むフィールドにインデックスを作成する
表示速度とクエリのパフォーマンスを改善するため、時間値を含むフィールドにインデックスを作成することをお勧めします。
標準時間を使用する
サマータイム適用地域で時系列データを収集した場合は、できる限り、データの時間値を標準時間で保存してください。サマータイムで収集されたデータは管理が容易ではありません。サマータイムは地域によって異なり、サマータイム対応ルールも年度ごとに変わる可能性があります。
時間値を標準時間で保存しておけば、編集時におけるデータの損失や重複を防げると同時に、移行時の時間的なあいまいさを排除できます。