Advanced のライセンスで利用可能。
概要
カバレッジ内のすべてのフィーチャを、一連の開始および終了コントロール ポイントに基づいて移動します。
図
使用法
出力カバレッジは、適切な位置と単位の X、Y 座標を少なくとも 2 つ含むティック ファイルと共に、あらかじめ存在している必要があります。ティックを除き、出力カバレッジ内の既存のフィーチャは、入力カバレッジからのフィーチャに置き換えられます。
このツールは、カバレッジ内のすべての座標を縮尺変換、スキュー歪み変換、回転、シフトしますが、「ラバーシート変換」は実行しません。
入力カバレッジのティック ファイルと出力カバレッジのティック ファイルには、同じティック ID を持ち、両方のカバレッジの対応する位置を表すティックが少なくとも 2 つ含まれている必要があります。2 つのカバレッジに同じティックが含まれる必要はありません。両方のカバレッジで共通な ID を持つティックだけが変換に使用されます。
入力カバレッジの許容値は変換され、出力カバレッジに維持されます。
座標変換で RMS エラーを生成するには、必要最低数より少なくとも 1 つ多いティックが必要です。
デフォルトの $ANGLE 値は 0 であるため、回転していないラベル ポイントは出力内でも回転しません。ただし、一部のラベルに $ANGLE 値が設定されている場合、変換角度がラベル角度に追加されます。
入力カバレッジ内にあるすべてのアノテーション サブクラスは、出力カバレッジに変換されます。入力カバレッジのアノテーションの位置とサイズは、出力カバレッジ内で変換されます。
既存のセクション テーブルは、出力カバレッジにコピーされます。セクションとアーク間の関係は、変換プロセスで維持されます。
リージョン情報は維持されます。
出力カバレッジの座標精度は、入力カバレッジの精度と同じでない場合があります。精度は、カバレッジが作成された時点における、該当する精度環境の値によって決定されます。これには、[新規カバレッジの作成 (Create Coverage)] ツールが使用できます。
入力カバレッジのフィーチャ属性 (LENGTH、AREA、PERIMETER) は、変換後に更新されます。
アフィン変換は、同じ方程式を使って、カバレッジ内のすべての座標を縮尺変換、スキュー歪み変換、回転、移動します。この変換は最低 3 つのコントロール ポイントに基づいて、X 座標を Y 座標とは異なる縮尺で変換することができます。アフィン変換は、面反射も実行できます。
相似変換は、座標から生成されたパラメーターの方程式を使用して、カバレッジの座標を縮尺、回転、移動します。SIMILARITY オプションを使用する場合、方程式のパラメーターを計算するために 2 つ以上のティックを使用できます。この変換は、縦横比を違えた拡大縮小やスキューを X、Y 座標に適用することはできませんが、スキャンされるマップがスキャナーに合うように複数のセクションに分割される場合に、スキャナーの出力をエッジマッチするのに便利です。
射影変換オプションは、入力カバレッジが航空写真を直接デジタイズしたものである場合のみ使用します。この変換の精度は、写真のサーフェス テレイン、カメラと地表の角度、および写真を撮った標高に依存します。標高が高く、相対的に平らな表面の真上から写真を撮った場合に、最高の結果が得られます。射影には、変換を計算するために少なくとも 4 つのコントロール ポイントが必要です。
変換の決定には、最小二乗法が使用されます。不正な変換の原因となり得るティック位置やティック ID のエラーを検出するために、必要最低数より少なくとも 1 つ多いティックを使用することをお勧めします。
構文
Transform(in_cover, out_cover, {transform_type})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_cover | 座標を変換するカバレッジ。 | Coverage |
out_cover | 変換先のティックを含む既存のカバレッジの名前。入力カバレッジのフィーチャは、このカバレッジに変換されます。 | Coverage |
transform_type (オプション) | 実行する座標変換のタイプ。
| String |
コードのサンプル
次のスタンドアロン スクリプトは、Transform (トランスフォーム) ツールをデジタイズされたカバレッジに使用する方法を示しています。まず、テンプレート カバレッジに基づき、空の出力カバレッジを作成します。テンプレートには、ティックと定義された投影法が含まれています。空の出力カバレッジは roads という名前です。次に、デジタイズされた道路フィーチャを空の道路カバレッジに変換します。
# Name: Transform_Example.py
# Description: Transforms digitized road features into a new output coverage
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "roads_dig"
outCover = "C:/output/roads"
transformType = "AFFINE"
# Create the empty output coverage
arcpy.Create_arc(outCover, "citylim")
# Execute Transform
arcpy.Transform_arc(inCover, outCover, transformType)
# Print the RMS error
print arcpy.GetMessage(4)
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: いいえ
- Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること