概要
ユーザーが指定したステレオ ペアに基づいて、モザイク データセットのステレオ モデルを構築します。
モザイク データセットのステレオ モデルは、ステレオ フィーチャの収集と 3D ポイント クラウドの生成に必要です。ステレオ モデルは、モザイク データセット内のテーブルの 1 つとして、ステレオ ペアを定義します。ステレオ モデルは、オーバーラップ ポリゴン、対応する画像識別子、および各ペアを構成する画像 ID を格納します。ステレオ モデルには、モザイク データセットのショートカット メニューからアクセスできます。
使用法
ポイント クラウド計算におけるステレオ ペアの順序は、オーバーラップ エリア、交点角度、アジャスト品質、GSD 差異、ω/φ 品質に対してユーザーが定義した閾値によって決定されます。
ポイント クラウドの生成に特定のペアを使用する場合は、ステレオ テーブルの [Used] フィールドで、このペアに高い値を設定します。ステレオ テーブルを開くには、[コンテンツ] ウィンドウでモザイク レイヤーを右クリックして、[開く] > [ステレオ] の順にクリックします。
構文
BuildStereoModel(in_mosaic_dataset, {minimum_angle}, {maximum_angle}, {minimum_overlap}, {maximum_diff_OP}, {maximum_diff_GSD}, {group_by})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_mosaic_dataset | ステレオ モデルを構築するモザイク データセット。 | Mosaic Dataset; Mosaic Layer |
minimum_angle (オプション) | ステレオ ペアが交差する最小角度を定義する値 (度単位)。デフォルトは 10 です。 | Double |
maximum_angle (オプション) | ステレオ ペアが交差する最大角度を定義する値 (度単位)。デフォルトは 70 です。 | Double |
minimum_overlap (オプション) | 画像全体のオーバーラップ エリアの割合。デフォルトは 0.5 です。 | Double |
maximum_diff_OP (オプション) | 2 つの画像ペアにおける ω/φ 差異の最大閾値。画像ペアの ω 値と φ 値が比較されます。2 つの ω 値または 2 つの φ 値のいずれかの差異がこの閾値を超えている場合、ペアはステレオ ペアとして構築されません。 | Double |
maximum_diff_GSD (オプション) | ペア内の 2 つの画像における地上分解能 (GSD) の差異の最大閾値。2 つの画像間の解像度比がこの閾値より大きい場合、ペアはステレオ ペアとして構築されません。デフォルトは 2 です。 | Double |
group_by (オプション) | RGB、パンクロマティック、赤外などのモザイク データセット フィールドで定義された、同じグループ内のラスター アイテムからステレオ モデルを構築します。 | Field |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_mosaic_dataset | 更新されたモザイク データセット。 | モザイク データセット、モザイク レイヤー |
コードのサンプル
BuildStereoModel (ステレオ モデルの構築) の例 1 (Python ウィンドウ)
以下は、BuildStereoModel ツールを実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.BuildStereoModel_datamanagement("c:/data/fgdb.gdb/md", 10, 70, 0.6)
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい