概要
隣接する画像間の継ぎ目を目立たないようにします。
使用法
カラー調整は、データに次の条件が当てはまる場合にのみ行うことができます。
- すべてのバンドの統計情報が計算されている。
- すべてのバンドのヒストグラムが作成されている。
- 符号なし 8 ビットと符号なし 16 ビットのビット深度のみサポートされます。
- どのラスター データベースにもカラーマップが関連付けられていない。
ターゲット ラスターのバンドは、入力モザイク データセットのバンドと同じ順序でなければなりません。理論上、バンドの数は同じであるはずです。入力モザイク データセット側のバンド数が多ければ、ターゲット ラスターのバンドを順に再使用します。
入力モザイク データセットとターゲット ラスターのビット深度が違っている場合、自動的にピクセル値を増減して、同じになるようにします。
カラー調整が実行される前に、[除外エリア ラスター]、[ストレッチ タイプ]、および [ガンマ] の各パラメーター (Python では exclude_raster、stretch_type、および gamma) で定義したアクションが実行されます。これら 3 つのパラメーターは、ツールのダイアログ ボックスの [前処理のオプション] パラメーター カテゴリにあります。
ターゲット カラー サーフェスは、ドッジング バランシングを選択した場合のみ使用できます。ドッジング手法を使用する場合は、各ピクセルにターゲット カラーが必要で、これはターゲット カラー サーフェスから取得します。選択可能なターゲット カラー サーフェスには、単一色、カラー グリッド、一次平面、二次平面、三次平面の 5 つのタイプがあります。単一色、カラー グリッド、一次平面、二次平面、三次平面です。
[ターゲット ラスター] は、カラー調整をガイドするのに使用されるラスターです。
- ドッジング バランシングの使用時 - 出力されるターゲット カラーは、選択されたターゲット カラー サーフェスのタイプによって異なります。単一色の場合、参照ターゲット イメージの平均値が使用されます。カラー グリッドの場合、参照ターゲット イメージを適切なグリッドにリサンプリングします。多次元多項式によるサーフェスの場合、多項式の係数は最小二乗フィッティングによって、参照ターゲット イメージから取得されます。
- ヒストグラム バランシングの使用時 - ターゲット ヒストグラムは参照ターゲット イメージから取得されます。
- 標準偏差バランシングの使用時 - ターゲットの標準偏差は参照ターゲット イメージから取得されます。
カラー補正を削除するには、ArcCatalog または [カタログ] ウィンドウでモザイク データセットを右クリックし、[削除] > [カラー調整の削除] の順にクリックします。
構文
ColorBalanceMosaicDataset(in_mosaic_dataset, {balancing_method}, {color_surface_type}, {target_raster}, {exclude_raster}, {stretch_type}, {gamma}, {block_field})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_mosaic_dataset | カラー調整するモザイク データセット。 | Mosaic Layer |
balancing_method (オプション) | 使用するバランシング アルゴリズム。
| String |
color_surface_type (オプション) | [ドッジング] 調整方法を使用する場合は、各ピクセルにターゲット カラーが必要です。ターゲット カラーは、サーフェス タイプによって決定されます。
| String |
target_raster (オプション) | 他の画像のカラー調整に使用するラスター。バランス方法とカラー サーフェス タイプは、該当する場合、この画像から取得されます。 | Raster Dataset; Raster Layer; Internet Tiled Layer; Map Server Layer |
exclude_raster (オプション) | モザイク データセットのバランス調整を行う前に、マスクを適用します。このマスクは、[除外エリアの生成 (Generate Exclude Area)] ツールを使用して作成します。 | Raster Layer |
stretch_type (オプション) | カラー調整を行う前に、値の範囲を広げます。次のオプションの中から 1 つを選択します。
| String |
gamma (オプション) | 画像の全体的な明るさを調整します。低い値を指定すると、中程度の値を暗く表示することによって、それらの間のコントラストを最小限に抑えます。高い値を指定すると、中程度の値を明るく表示することによって、それらの間のコントラストを強調します。 | Double |
block_field (オプション) | 計算または操作の実行時に 1 つのアイテムと見なす必要があるアイテムを識別するための、モザイク データセットの属性テーブル内のフィールド名。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_mosaic_dataset | 更新されたモザイク データセット。 | モザイク レイヤー |
コードのサンプル
ColorBalanceMosaicDataset (モザイク データセットのカラー調整) の例 1 (Python ウィンドウ)
以下は、ColorBalanceMosaicDataset ツールを実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.ColorBalanceMosaicDataset_management(
"C:/workspace/CC.gdb/cc1", "DODGING", "SINGLE_COLOR",
"C:/workspace/Aerial.lyr", "#", "STANDARD_DEVIATION", "3", "BLOCKNAME")
ColorBalanceMosaicDataset (モザイク データセットのカラー調整) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
以下は、ColorBalanceMosaicDataset ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。
#########*#########*##########*#########*#########*#########*#########*&&&&&&&&&&
# Color Correction Mosaic Dataset with target layer
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/workspace"
mdname = "CC.gdb/cc1"
ccmethod = "DODGING"
dogesurface = "SINGLE_COLOR"
targetras = "C:/workspace/Aerial_photo.lyr"
excluderas = "#"
prestretch = "NONE"
gamma = "#"
blockfield = "#"
arcpy.ColorBalanceMosaicDataset_management(
mdname, ccmethod, dogesurface, targetras, excluderas,
prestretch, gamma, blockfield)
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: はい
- Advanced: はい