概要
マップまたはベースマップからタイルを生成し、そのタイルをパッケージ化して 1 つの *.tpk 圧縮ファイルを作成します。
使用法
このツールを実行するには、入力マップ ドキュメントに説明とタグを追加する必要があります。説明とタグを追加するには、メイン メニューから [ファイル] > [マップ ドキュメント プロパティ] の順に選択し、説明とタグを入力します。
[タイル形式] パラメーターに PNG を選択すると、ツールは指定された [表示レベル] に基づき、正しい形式 (PNG8、PNG24、PNG32) を自動的に選択します。
マップ タイル パッケージを解凍するには、*.tpk ファイルを ArcMap にドラッグするか、[カタログ] ウィンドウで *.tpk ファイルを右クリックし、[解凍] を選択します。代わりに、[パッケージの抽出 (Extract Package)] ツールを使用して、出力フォルダーを指定しても解凍できます。
デフォルトでは、[解凍] を実行すると、次のいずれかのユーザー プロファイルが常にパッケージの抽出先になります。
- XP -C:\Documents and Settings\<username>\My Documents\ArcGIS\Packages
- Vista および Windows 7 - C:\Users\<username>\Documents\ArcGIS\Packages
パッケージを展開するデフォルトの場所を変更するには、[カスタマイズ] メニューから [ArcMap オプション] を開きます。[共有] タブの [パッケージ] セクションで、[ユーザーが指定した場所を使用する] をオンにして、新しいフォルダーの場所を参照して選択します。
構文
CreateMapTilePackage(in_map, service_type, output_file, format_type, level_of_detail, {service_file}, {summary}, {tags}, {extent}, {compression_quality}, {package_type}, {min_level_of_detail})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_map | タイルを生成およびパッケージ化するマップ ドキュメント。 | ArcMap Document |
service_type | タイル スキーマを既存のマップ サービスから生成するか、ArcGIS Online、Bing maps、Google マップのマップ タイルを生成するかを指定します。
| Boolean |
output_file | 出力マップ タイル パッケージ。 | File |
format_type | 生成するタイルの形式を指定します。
| String |
level_of_detail | パッケージのタイルが生成される最大縮尺。デフォルト値は 1 です。指定できる値は、1 〜 24 です。 この値を大きくすると、より大きな縮尺が反映されて、表示される詳細レベルが向上しますが、必要な格納領域が多くなります。反対に、この値を小さくすると、より小さな縮尺が反映されて、表示される詳細レベルが低下しますが、必要な格納領域が少なくなります。 この値は min_level_of_detail 以上である必要があります。 | Long |
service_file (オプション) | タイル スキーマに使用するマップ サービスまたは XML ファイルの名前。このパラメーターは、service_type パラメーターが EXISTING の場合のみ必要です。 | MapServer; File |
summary (オプション) | 概要情報をパッケージのプロパティに追加します。 | String |
tags (オプション) | タグ情報をパッケージのプロパティに追加します。カンマやセミコロンで区切ることで、複数のタグを追加できます。 | String |
extent (オプション) | 範囲パラメーターに X-Min Y-Min X-Max Y-Max 形式で座標を入力して範囲を指定します。特定レイヤーの範囲を使用するには、レイヤー名を指定します。
| Extent |
compression_quality (オプション) | JPEG 圧縮品質を得るための値。値の範囲は 1 ~ 100 です。 JPEG タイル フォーマットのデフォルト値は 75 で、他のフォーマットのデフォルト値は 0 (ゼロ) です。 圧縮は JPEG 形式と MIXED 形式のみでサポートされます。高い値を選択すると、作成されるファイルのサイズは大きくなり、画像の品質は向上します。低い値を選択すると、作成されるファイルのサイズは小さくなり、画像の品質は低下します。 | Long |
package_type (オプション) | 作成するタイル パッケージのタイプを指定します。
| String |
min_level_of_detail (オプション) | パッケージのタイルを生成する最小縮尺。デフォルト値は 1 です。指定できる値は、1 〜 24 です。 この値を大きくすると、より大きな縮尺が反映されて、表示される詳細レベルが向上しますが、必要な格納領域が多くなります。反対に、この値を小さくすると、より小さな縮尺が反映されて、表示される詳細レベルが低下しますが、必要な格納領域が少なくなります。 この値は level_of_detail 以下である必要があります。 | Long |
コードのサンプル
CreateMapTilePackage (マップ タイル パッケージの作成) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の Python スクリプトで、CreateMapTilePackage ツールを Python ウィンドウから使用する方法を示します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/TilePackageExample"
arcpy.CreateMapTilePackage_management("Example.mxd", "ONLINE", "Example.tpk", "PNG8", "10")
CreateMapTilePackage (マップ タイル パッケージの作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
指定したフォルダー内に存在するすべてのマップ ドキュメント用のマップ タイル パッケージを検索、作成します。
# Name: CreateMapTilePackage.py
# Description: Find all the map documents that reside in a specified folder and create tile packages for each map document.
# import system modules
import os
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.overwriteOutput = True
arcpy.env.workspace = "C:/Tilepackages/"
# Loop through the workspace, find all the mxds and create a tile package using the same name as the mxd
for mxd in arcpy.ListFiles("*.mxd"):
print("Packaging " + mxd)
arcpy.CreateMapTilePackage_management(mxd, "ONLINE", os.path.splitext(mxd)[0] + ".tpk" "PNG8", "10")
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい