空間インデックスの保持の環境を反映するツールは、設定に応じて、エンタープライズ ジオデータベース フィーチャクラスの空間インデックスを削除して再作成するか、それを保持して更新します。
[空間インデックスの保持] では、既存のフィーチャクラス内のデータを挿入、更新、または削除するジオプロセシング操作 ([アペンド (Append)] や [フィーチャの削除 (Delete Features)] など) の実行中に、エンタープライズ ジオデータベース フィーチャクラスの空間インデックスをどのように管理するかを制御できます。False に設定すると、ターゲットのフィーチャクラスの空間インデックスは、挿入、更新、または削除操作の前に削除されます。空間インデックスは、処理が完了したときに再作成されます。True に設定すると、出力フィーチャクラスの空間インデックスは、処理の開始前に削除されません。挿入、更新、または削除操作の間はそのまま保持され、後で自動的に更新されます。更新対象のフィーチャクラスが空間インデックスを持たない場合は、空間インデックスに関しては何も行われず、空間インデックスが追加されることもありません。エンタープライズ ジオデータベースの空間インデックスの詳細については、「空間グリッド インデックス」をご参照ください。
使用上の注意
- 実行中の操作に含まれる挿入、更新、または削除の数が、フィーチャクラスの総数に対して相対的に多い場合は、空間インデックスの保持の設定を False にしておくと、パフォーマンスが向上する可能性があります。
- 操作に含まれる挿入、更新、または削除の数が、フィーチャクラスの総数に対して相対的に少ない場合 (たとえば、100 万個のフィーチャを含むフィーチャクラスに 30 個のフィーチャを挿入する場合など) は、空間インデックスの保持の設定を True にして、システムが既存の空間インデックスを自動的に更新できるようにすることで、パフォーマンスが改善される可能性があります。
ダイアログの構文
- [オン] - 空間インデックスはそのまま保持され、処理後に更新されます。
- [オフ] - 空間インデックスは処理前に削除され、終了時に再作成されます。これがデフォルトです。
スクリプトの構文
arcpy.env.maintainSpatialIndex = boolean_option
パラメーター | 説明 |
---|---|
boolean_option | True の場合、空間インデックスはそのまま保持され、処理後に更新されます。 False の場合、空間インデックスは処理前に削除され、終了時に再作成されます。これがデフォルトです。 |
スクリプトの例
import arcpy
# Set the maintainSpatialIndex environment to True
arcpy.env.maintainSpatialIndex = True