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ST_Geometry で使用する SQL 関数

  • SQL 関数の一覧

特定の SQL 関数およびタイプは、次のいずれかを実行したときに作成されます。

  • Oracle または PostgreSQL データベースにジオデータベースを作成する。
  • Oracle または PostgreSQL データベースに ST_Geometry 空間データ タイプをインストールする。
  • createSQLiteDatabase ArcPy 関数を使用して SQLite データベースを作成し、ST_Geometry 空間データ タイプを指定する。

Oracle および PostgreSQL データベースの場合、ST_Geometry タイプおよびその関数は、sde ユーザーのスキーマに作成されます。SQLite の場合、タイプおよび関数は、SQLite データベースに対して SQL を実行する前に読み込む必要があるライブラリに格納されます。

このヘルプの次のセクションでは、ST_Geometry 空間データ タイプで使用できる関数のリストを記載し説明します。関数のトピックは次のような構成になっています。

  • 説明

    関数の説明

  • 構文

    関数で使用する正しい構文

    関係演算子の場合は、パラメーターを指定する順序が重要になります。最初のパラメーターでは選択対象のテーブルを指定し、2 つ目のパラメーターではフィルターとして使用するテーブルを指定します。

  • 戻り値のタイプ

    関数を実行したときに返されるデータのタイプ

  • 例

    特定の関数を使用するサンプル

メモ:

このセクションのサンプルは、作成したテーブルに空間インデックスを構築しません。空間インデックスを作成する場合は、「SQL を使用した ST_Geometry 列を持つテーブルでの空間インデックスの作成」をご参照ください。

SQL 関数の一覧

以下のリンクをクリックすると、Oracle、PostgreSQL、および SQLite の ST_Geometry タイプで使用できる関数の説明にジャンプします。

ST_Geometry 関数を Oracle で使用する場合、関数と演算子を sde. で修飾する必要があります。たとえば、ST_Buffer は sde.ST_Buffer と指定します。sde. を追加すると、その関数が sde ユーザーのスキーマに格納されていることが明示されます。PostgreSQL の場合、この修飾は任意ですが、修飾子を付加することをお勧めします。SQLite データベースには sde スキーマがないため、SQLite でこの関数を使用する場合は、修飾を含めないでください。

ST_Geometry SQL 関数で入力として WKT (Well Known Text) 文字列を指定するときは、科学表記法を使用して非常に大きい値や非常に小さい値を指定できます。たとえば、新しいフィーチャを構築するときに WKT を使用して座標を指定する場合、座標の 1 つが 0.000023500001816501026 とすると、代わりに「2.3500001816501026e-005」と入力できます。

ヒント:

PostGIS タイプ、SQL Server 空間タイプ、Oracle SDO_Geometry、SAP HANA ST_Geometry など、他のデータベースの空間タイプの場合、それぞれに使用される関数の詳細については、データベース管理システム ベンダーが提供するドキュメントをご参照ください。

ST_Geometry SQL 関数は、用途に基づいてグループ分けできます。

コンストラクター関数

コンストラクター関数は、いずれかのジオメトリ タイプまたはジオメトリのテキスト記述を受け取り、ジオメトリを作成します。次の表は、コンストラクター関数の一覧で、各関数における ST_Geometry 実装の対応状況を示しています。

コンストラクター関数

関数OraclePostgreSQLSQLite

ST_Curve

X

X

ST_GeomCollection

X

X

ST_GeomCollFromWKB

X

ST_Geometry

X

X

X

ST_GeomFromText

X

X

ST_GeomFromWKB

ST_LineFromText

X

X

ST_LineFromWKB

X

X

X

ST_LineString

X

X

X

ST_MLineFromText

X

X

ST_MLineFromWKB

X

X

X

ST_MPointFromText

X

X

ST_MPointFromWKB

X

X

X

ST_MPolyFromText

X

X

ST_MPolyFromWKB

X

X

X

ST_MultiCurve

X

ST_MultiLineString

X

X

X

ST_MultiPoint

X

X

X

ST_MultiPolygon

X

X

X

ST_MultiSurface

X

ST_Point

X

X

X

ST_PointFromText

X

X

ST_PointFromWKB

X

X

X

ST_PolyFromText

X

X

ST_PolyFromWKB

X

X

X

ST_Polygon

X

X

X

ST_Surface

X

X

アクセサ関数

ジオメトリを入力として、それに関する特定の情報を返す関数がいくつかあります。

一部のアクセサ関数は、1 つまたは複数のフィーチャが特定の条件を満たすかどうかをチェックします。ジオメトリが条件を満たす場合、関数は 1 または t (TRUE) を返します。ジオメトリが条件を満たさない場合、関数は 0 または f (FALSE) を返します。

次の関数は、但し書きがあるものを除いて、すべての実装に適用されます。

アクセサ関数

ST_Area

ST_AsBinary

ST_AsText

ST_Centroid

ST_CoordDim

ST_Dimension

ST_EndPoint

ST_Entity

ST_GeomFromCollection (PostgreSQL のみ)

ST_GeometryType

ST_GeoSize (PostgreSQL のみ)

ST_Is3d (Oracle および SQLite のみ)

ST_IsClosed

ST_IsEmpty

ST_IsMeasured (Oracle および SQLite のみ)

ST_IsRing

ST_IsSimple

ST_Length

ST_M

ST_MaxM

ST_MaxX

ST_MaxY

ST_MaxZ

ST_MinM

ST_MinX

ST_MinY

ST_MinZ

ST_NumGeometries

ST_NumInteriorRing

ST_NumPoints

ST_Perimeter

ST_SRID

ST_StartPoint

ST_X

ST_Y

ST_Z

関係関数

関係関数は、ジオメトリを入力として受け取り、ジオメトリ間に特定のリレーションシップが存在するかどうかを判定します。空間リレーションシップの条件が満たされている場合、関数は 1 または t (TRUE) を返します。空間リレーションシップの条件が満たされていない (リレーションシップが存在しない) 場合、関数は 0 または f (FALSE) を返します。

次の関数は、但し書きがあるものを除いて、すべての実装に適用されます。

関係関数

ST_Contains

ST_Crosses

ST_Disjoint

ST_DWithin (Oracle および PostgreSQL のみ)

ST_EnvIntersects (Oracle および SQLite のみ)

ST_Equals

ST_Intersects

ST_OrderingEquals(Oracle および PostgreSQL のみ)

ST_Overlaps

ST_Relate

ST_Touches

ST_Within

ジオメトリ関数

空間データを入力として、それを分析して、新しい空間データを返します。

次の関数は、但し書きがあるものを除いて、すべての実装に適用されます。

ジオメトリ関数

ST_Aggr_ConvexHull (Oracle および SQLite のみ)

ST_Aggr_Intersection (Oracle および SQLite のみ)

ST_Aggr_Union (Oracle および SQLite のみ)

ST_Boundary

ST_Buffer

ST_ConvexHull

ST_Difference

ST_Distance

ST_Envelope

ST_Equalsrs (PostgreSQL のみ)

ST_ExteriorRing

ST_GeometryN

ST_InteriorRingN

ST_Intersection

ST_PointN

ST_PointOnSurface

ST_SymmetricDiff

ST_Transform

ST_Union

関連トピック

  • ST_Geometry のコンストラクター関数
  • 空間アクセサ関数
  • 空間リレーションシップ
  • 空間処理

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