NITF (汎用)、NITF (NCDRD) ラスター タイプ、または Esri 汎用ラスター データセット ラスター タイプを使用して、NITF データをモザイク データセットに追加できます。NCDRD ラスター タイプを使用して NITF を追加した場合は、下記で指定するメタデータ フィールドが属性テーブルに追加されて設定されます。NCDRD ラスター タイプを使用してモザイク データセットを作成すると、センサー タイプに関係なく、モザイク データセットの属性テーブル内にある一部の NITF 属性に基づいて、モザイク データセットをクエリできます (複数のベンダーのさまざまな商用衛星画像プロダクトのサポートなど)。
NITF ラスター タイプは NITFのバージョン 1.1、2.0、2.1 をサポートしています。
属性テーブルに追加される NITF フィールド
フィールド | フィールド名 | エイリアス | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|---|---|
FTITLE | ftitle | Title | ファイルのタイトル。通常はファイル名をタイトルとして使用します。 | 文字列 |
FHDR | fhdr | FileVersion | ファイル ヘッダー (FHDR) とファイル バージョン (FVER)。NITF0.210 など。 | 文字列 |
ONAME | oname | Originator | ファイルを生成したオペレーターの有効な名前。Digital Globe など。 | 文字列 |
FSCLAS | fsclas | Security Classification | ファイル全体の分類レベル。分類なし (U) など。 | 文字列 |
FSCLSY | fsclsy | Classification System | DIAM 65-19 にある国内または国際的なセキュリティ システム コード。米国 (US) など。 | 文字列 |
OPHONE | ophone | OriginatorPhone | ファイルの創作者の有効な電話番号。+1(800)496-1225 など。 | 文字列 |
NBANDS | nbands | Number of Bands | 指定したイメージ内のバンド数。 | Long |
IREP | irep | Image Representation | イメージの色空間。シングルバンド (MONO)、3 バンド カラー イメージ (RGB)、マルチバンド イメージ (MULTI) など。 | 文字列 |
ICAT | icat | ImageCategory | イメージのカテゴリ タイプ。可視 (VIS)、electro-optical (EO)、レーダー (RD) など。 | 文字列 |
ISOURCE | isource | ImageSource | イメージのソースの説明。 | 文字列 |
ICORDS | icords | CoordinateSystem | このフィールドには有効なコード (G など) が含まれます。これは、IGEOLO (Image Geographic Location) フィールドの画像のおおよその場所を提供するために使用される座標表現のタイプを示します。 | 文字列 |
IGEOLO | igeolo | GeographicLocation | このフィールドには、おおよその地理的な位置が含まれます。これは、解析用ではありません。 | 文字列 |
SENSOR | sensor | Sensor | CSEXRA (Exploitation Reference Data TRE) から取得する値。商用ソースからのセンサー タイプを記述するために使用されます。 | 文字列 |
PREDICTED_NIIRS | predicted_niirs | PredictedNIIRS | NIIRS (National Image Interpretation Rating Scale) の値。5.2 など。-999.99 という値は、この属性の値が利用できないことを意味します。 | Double |
CIRCL_ERR | circlerr | CircularError | シーン位置の予測 CE/90。モザイク データセットの属性テーブルの値はメートルに正規化されます。-999.99 という値は、この属性の値が利用できないことを意味します。 | Double |
LINEAR_ERR | linearerr | LinearError | シーン位置の予測 LE/90。モザイク データセットの属性テーブルの値はメートルに正規化されます。-999.99 という値は、この属性の値が利用できないことを意味します。 | Double |
SENSMODE | sensmode | SensorMode | 使用できるセンサー モード タイプは、WHISKBROOM、PUSHBROOM、FRAMING、SPOT、SWATH、TBD です。この値は PIAIMC TRE から取得されます。 | 文字列 |
MEANGSD | meangsd | Mean Ground Sample Distance | 連続する地表サンプルの中心間のスキャン距離の幾何学的平均値。モザイク データセットの属性テーブルの値はメートルに正規化されます。この値は PIAIMC TRE から取得されます。 | Double |
IDATIM | acquisitiondate | Acquisition Date | このフィールドには、画像の取得時刻 (UTC) が CCYYMMDDhhmmss の形式で含まれています。 | Date |
SENSNAME | sensorname | Sensor Name | 画像の撮影に使用されたセンサー名 (PIAIMC TRE より)。 | 文字列 |
CLOUDCVR | cloudcvr | Cloud Cover | 雲によって覆い隠されたイメージの割合 (%) を示す (PIAIMC TRE より)。 | Double |
SUN_AZ | sunazimuth | Sun Azimuth | ローカルの目標水平面に投影された目標太陽の視線ベクトルの方位角。真北から時計回りに計測され、画像の開始時刻に計算されます。 | Double |
SUN_EL | sunelevation | Sun Elevation | Image_Start_Time に計算された、ローカルの目標平面から太陽までの太陽高度角。ローカルの目標平面は、目標中心、地球固定の ST 座標フレームで参照されます。 | Double |
AZ_OF_OBLIQUITY | satazimuth | Satellite Azimuth | ローカルの目標水平面に投影された目標 SV の視線ベクトルの方位角。真北から時計回りに計測され、画像の開始時刻に計算されます。 | Double |
OBLIQUITY_ANGLE | offnadir | offnadir | ローカルの目標垂直面から計測された黄道傾斜角。ローカルの NED (北 - 東 - 下) の水平面と最接近時刻の画像の光学軸の角度です。 | Double |
参考文献
MIL-STD-2500C「National Imagery Transmission Format Version 2.1」 (2006 年 5 月 1 日、アメリカ国防総省)
STDI-0006「National Imagery Transmission Format Requirements Document」 (2006 年 12 月 20 日、アメリカ国家地球空間情報局)
STDI-0002「The Compendium of Controlled Extensions for the National Imagery Transmission Format」 (2000 年 11 月 16 日、国家画像地図局)