3D Analyst のライセンスで利用可能。
マルチパッチ フィーチャは通常、パイプ、建築物、航空機などの立体オブジェクトの表現に使用される三次元オブジェクトです。また、マルチパッチは、3D 位置の周囲の危険範囲をドーム形で表現するなど、抽象的な体積の表現にも使用できます。
一部のマルチパッチ フィーチャには、ジオメトリの各表示フェイスのテクスチャ情報があり、写実的な 3D ビューの作成に役立ちます。テクスチャは特に、3D 建築物でよく使われます。テクスチャを使用すると、マルチパッチ フィーチャが効果的にシンボル表示されるので、通常はそれ以外のシンボルは不要です。テクスチャは多くの場合、メモリを多量に消費するので、注意して管理する必要があります。高解像度のテクスチャがあるオブジェクトを持つレイヤーは、テクスチャの解像度を下げ、グラフィックス カード内でテクスチャ圧縮を使用することにより、表示環境への負荷を軽減するように設定できます。マルチパッチ ジオメトリとテクスチャへのメモリの割り当ての詳細については、「ArcGlobe のキャッシュ管理」をご参照ください。
場合によっては、テクスチャをすべて非表示にして、その代わりに簡単なシンボルを使用してマルチパッチ ジオメトリを表示する必要があることがあります。たとえば、マルチパッチ フィーチャクラス内の分類を表示したいことがあります。このためには、テクスチャを無効にして、簡単なシンボルを使用できます。
テクスチャのない、またはテクスチャを無効にしたマルチパッチ フィーチャの場合は、オブジェクトのカラー表示にポリゴンの塗りつぶしシンボルを使用できます。その他すべてのフィーチャ タイプと同様に、各フィーチャの区別に属性を使用できます。個々のマルチパッチ フィーチャに、塗りつぶし色が単一ユニットとして適用されます。これはつまり、たとえば、1 つのマルチパッチの家のフィーチャは、壁とは別に屋根をシンボル表示できないということです。屋根と家本体を、別々のフィーチャにする必要があります。
上図に、マルチパッチ フィーチャのレンダリングに使用したマルチパッチ シンボルのオプションを示します。最大解像度のテクスチャ (左)、低下した解像度のテクスチャ (中央)、および無効化したテクスチャ (右) です。テクスチャを無効にした建築物のレンダリングにさまざまな色が使用されているということは、この単一構造の表現に、多数のマルチパッチ フィーチャが使用されているということです。
3D テクスチャ オブジェクトの詳細(グラフィックス カード ハードウェアを利用してテクスチャを圧縮する手順、およびマルチパッチ上のテクスチャ解像度の低減に関する情報)