事前に定義されたロールを使用して、データベース サーバー、ジオデータベース、およびデータセットのレベルで権限を設定できます。
データベース サーバー管理者権限の付与または削除
サーバー管理者権限を他のユーザーに付与するには、サーバー管理者が、そのユーザーのログインをサーバー管理者ロールに追加します。
- ArcMap を開始して、カタログ ウィンドウを開く
- ユーザーのサーバー権限を変更する対象のデータベース サーバーに接続します。
- データベース サーバーを右クリックして [権限] をクリックします。
- リストからユーザーを選択します。
- ユーザーにサーバー管理者権限を付与する場合は、[サーバー管理者] チェックボックスをオンにします。
- ユーザーのサーバー管理者権限を取り消す場合は、[サーバー管理者] チェックボックスをオフにします。
- [適用] をクリックします。
以上の操作で、ユーザーがデータベース サーバー上のサーバー管理者 (dbo) になりました。
ジオデータベース権限の変更
サーバー管理者またはジオデータベース管理者は、ジオデータベースに対する他のユーザーの権限を変更できます。これを行うには、[なし]、[読み取り専用]、[読み取り/書き込み]、または [管理] の 4 つのロールのどれかにユーザーを割り当てるか、これらのロールからユーザーを削除します。
ジオデータベースの各ロールは、ジオデータベース内のすべてのオブジェクトに権限を付与します。たとえば、ジオデータベースの [読み取り/書き込み] ロールに追加されたユーザーは、対象のジオデータベース内のすべてのデータの読み取り/書き込みアクセスを許可されます。
- カタログ ウィンドウで、データベース サーバーに接続します。
- ユーザー権限を割り当てるジオデータベースを右クリックします。
- [管理] をクリックし、その後 [権限] をクリックします。
- [権限] ダイアログ ボックスで、リストから対象のユーザーまたはグループを選択します。
- 適切な役割をクリックし、[適用] をクリックします。
たとえば、ユーザーにジオデータベースの読み取り専用の権限を割り当てたい場合は、[読み取り専用] をクリックします。
このユーザーは、これでジオデータベース内のすべてのデータを表示できるようになりましたが、データの編集、削除、または追加を行うことはできません。
データセット権限の変更
Workgroup または デスクトップ ジオデータベースでデータセットに対する権限を変更するには、ユーザーを 3 つのロール (「読み取り専用」、「読み取り/書き込み」、または「なし」) のいずれか 1 つに割り当てます。
データセットの権限を割り当てるために、次のルールが適用されます。
- データセットの権限を変更できるのは、データセットの所有者だけです。
- データセットの削除やその定義変更が可能なのはデータセットの所有者だけであるため、データセットの所有者がデータセットの「読み取り/書き込み」権限を他のユーザーに割り当てている場合でも、そのユーザーがデータセットのスキーマを変更することはできません。
- データセットのユーザー権限は、一度に 1 つずつ変更する必要があります。
- フィーチャ データセット内のフィーチャクラスに異なる権限を付与することはできません。
- カタログ ツリーで、権限を変更するデータセットを含むジオデータベースへ接続します。
必ずデータセットの所有者として接続してください。
- 特定の権限を他のユーザーに割り当てるデータセットを右クリックします。
- [管理] をクリックし、[権限] をクリックします。
データセットの [権限] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [データベース サーバー ユーザー] のリストから、データセットの権限を割り当てるユーザーまたはグループを選択します。
- このユーザーまたはグループに割り当てるデータセットの権限 ([なし]、[読み取り専用]、[読み取り/書き込み]) をクリックします。
- [適用] をクリックします。
- [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。