概要
Web サービスから取得したライブ交通インシデント データを含むポイント フィーチャクラスを作成します。交通インシデントには、交通事故や道路工事などが含まれます。
使用法
このツールを使用して交通量データをダウンロードするには、[プロバイダー] パラメーターに指定したデータ プロバイダーのいずれかでアカウントを取得しておく必要があります。
同じ出力ワークスペースおよびフィーチャクラス名を使用してこのツールを繰り返し実行する場合、新しいフィーチャが作成される前に、古いフィーチャはすべて削除されます。
構文
UpdateTrafficIncidents(provider, user_name, password, regions, incidents_feature_class_location, incidents_feature_class_name, {time_zone_boundaries}, {time_zone_id_field})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
provider | 交通量インシデント データ プロバイダーの名前と地域を選択します。
| String |
user_name | インシデントをダウンロードする際にデータ プロバイダーで認証されるユーザー名。データ プロバイダーがユーザー名を認証できない場合、ツールの実行は失敗します。 [プロバイダー] パラメーターが [TomTom North America] または [TomTom Europe] の場合は、パラメーター値として「APIKEY」を使用します。 | String |
password | 交通インシデント データをダウンロードするデータ プロバイダーから提供されたパスワード。データ プロバイダーがパスワードを認証できない場合、ツールの実行は失敗します。 | Encrypted String |
regions [regions,...] | 交通インシデント データをダウンロードする地域を入力します。利用可能な地域をすべてダウンロードする場合は、「#」を入力します。 | String |
incidents_feature_class_location | 出力フィーチャクラスを作成するジオデータベース。このワークスペースはすでに存在している必要があります。 | Workspace; Feature Dataset |
incidents_feature_class_name | 作成するフィーチャクラスの名前。これまでにツールを実行済みで、フィーチャクラスがすでに存在している場合は、既存のフィーチャが削除され、最新のインシデント データに基づいて新しいフィーチャが作成されます。 | String |
time_zone_boundaries (オプション) | タイム ゾーンを定義するフィーチャのポリゴン フィーチャクラス。このフィーチャクラスを指定すると、タイム ゾーン境界内で発生しているインシデントを協定世界時ではなく現地時間で報告できます。 タイム ゾーン境界のフィーチャクラスを指定しない場合、インシデントの開始時間と終了時間は UTC (協定世界時) のみで報告され、現地時間のフィールドにはすべて NULL 値が割り当てられます。交通量フィードから得られる特定のインシデント (気象状態など) は、NULL ジオメトリとなる場合があります。このような場合は、タイム ゾーン境界のフィーチャクラスが指定されていても、現地時間フィールドには NULL 値が割り当てられます。 タイム ゾーン境界のフィーチャクラスを指定する場合は、[タイム ゾーンの ID フィールド] プロパティを設定する必要があります。 | Feature Layer |
time_zone_id_field (オプション) | Windows のタイム ゾーン識別子を含む、タイム ゾーン境界フィーチャクラスのテキスト フィールド。 このフィールドの値は、Windows レジストリのタイム ゾーンのキーに対応します。「ネットワーク データセットにタイム ゾーンを追加する」の説明と同様の手順に従って、入力フィーチャクラスのポリゴンに対する正しいタイム ゾーン名を確認できます。 | Field |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
traffic_incidents | 出力交通インシデント。 | フィーチャ レイヤー |
update_succeeded | 更新が成功したかどうか。 | ブール型 |
コードのサンプル
UpdateTrafficIncidents (交通インシデントの更新) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトは、UpdateTrafficIncidents (欠損値の補完) ツールの使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.na.UpdateTrafficIncidents("NAVTEQ North America", "myUserName",
"myPassword",
["New England", "New York/Northern NJ/Connecticut"],
"C:/Data/Traffic.gdb","Traffic_Incidents",
"C:/data/TimeZones.gdb/NATimeZones", "MSTIMEZONE")
UpdateTrafficIncidents (交通インシデントの更新) の例 2 (ワークフロー)
次のスタンドアロン Python スクリプトは、UpdateTrafficIncidents ツールを使用して、交通インシデントをエンタープライズ ジオデータベースにフィーチャクラスとしてダウンロードする方法を示しています。スクリプトを Windows スケジューラ タスクまたは Linux の cron ジョブとして実行し、交通インシデントを定期的に更新することができます。フィーチャクラスは、フィーチャ サービスの公開に使用できます。
# Name: UpdateTrafficIncidents_Workflow.py
# Description: Downloads traffic incidents as a feature class in an ArcSDE
# geodatabase. The script can be run as a Windows Scheduler Task or
# a cron job on Linux so that the traffic incidents are updated at
# regular intervals. The feature class can be used to publish a
# feature service.
#Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
#Set local variables
trafficIncidentsStorage = "C:/data/TrafficIncidentsStorage.sde"
incidentsFeatureClass = "NAVTEQ_NorthAmerica_Incidents"
provider = "NAVTEQ North America"
username = "Replace with your username"
password = "Replace with your password"
#download data for all regions
regions = "#"
timeZoneBoundaries = "C:/data/TimeZones.gdb/NATimeZones"
timeZonesID = "MSTIMEZONE"
try:
#Update Traffic Data. Use default values for remaining parameters
arcpy.na.UpdateTrafficIncidents(provider,username,password, regions,
trafficIncidentsStorage, incidentsFeatureClass,
timeZoneBoundaries, timeZonesID)
print "Script completed successfully."
except Exception as e:
# If an error occurred, print line number and error message
import traceback, sys
tb = sys.exc_info()[2]
print "An error occurred on line %i" % tb.tb_lineno
print str(e)
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい