概要
カバレッジを VPF (Vector Product Format) カバレッジまたは VPF タイルに変換します。
使用法
カバレッジはマスク ファイルを持つことができません。[クリーン (Clean)] ツールを使用してマスク ファイルを削除してください。
カバレッジには投影法が指定されていなければならず、指定されていない場合は変換されません。カバレッジはマスク ファイルを持つことができません。クリーンなカバレッジだけがエクスポートされます。
出力 VPF カバレッジまたはテーブルでは、絶対 VPF パス名を指定する必要があります。
入力カバレッジまたはテーブルのタイプがカバレッジに設定されている場合、パス名は vpfDatabase\vpfLibrary\vpfCoverage と指定します。
入力カバレッジまたはテーブルのタイプがテーブルに設定されている場合、パス名は vpfDatabase\vpfLibrary\vpfTable と指定します。
vpfDatabase または vpfLibrary ディレクトリが存在しない場合は、作成されます。
出力 VPF タイルは、出力 VPF カバレッジまたはテーブルで指定された vvpfDatabase\vpfLibrary\vpfCoverage\ に付加されますが、入力 VPF カバレッジまたはテーブルのタイプがカバレッジに設定されている場合にのみ有効です。
ライブラリの投影法と作成されるカバレッジの投影法が一致していなければなりません。
VPF 標準は、地理座標系のカバレッジだけを指定します。10 進表記の度単位を使用し、WGS 1984 測地基準系で、10 進表記の度単位のカバレッジをクリーニングすることはできません。この場合にはカバレッジを構築するか、クリーニングがカバレッジに与える影響を理解しておく必要があります。
カバレッジから VPF カバレッジへのデフォルトの変換では、アークはエッジに、ポリゴンはフェイスになり、ノードはノードのままです。フィーチャ属性テーブルは、プリミティブ テーブルと 1:1 の関係を持つフィーチャ テーブルになります。1 つの例外は アノテーション TAT です。アノテーション TAT では、1 つのプリミティブ テーブルに、カバレッジ内のアノテーション サブクラスと同数のフィーチャ テーブルが加わります。ルート テーブルとセクション テーブルは、接続されない「余分な」テーブルになります。
他のカバレッジ テーブルは余分なテーブルとして VPF に変換されます。つまり、これらのテーブルは VPF カバレッジを構成するためには不要ですが、[VPF → カバレッジ (VPF to Coverage)] ツールですべてのカバレッジ情報を元に戻すために維持する必要があります。VPF タイルがない場合、余分なテーブルはカバレッジ レベルに置かれます。VPF タイルがある場合は、タイル レベルに置かれます。このツールで生成される可能性のある余分なテーブルは、TIC、SEC、RAT、LNK、TRN、ADD、および ADDRESS.LST です。その命名規則は、X_TIC, X_SEC, X_RAT などです。
構文
arcpy.arc.VPFExport(in_cover, out_file, {tile_name}, {control_file}, {standard_table}, {index_table})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_cover | VPF 形式に変換される入力カバレッジ。 | Coverage; INFO Table |
out_file | 作成される VPF カバレッジまたはテーブルの名前。絶対パス名を指定する必要があります。 | Data Element |
tile_name (オプション) | 作成される VPF タイルの名前。 | String |
control_file (オプション) | 変換中にアイテムおよびその他の情報を削除、追加、変更、または無視するために使用できるファイル。このファイルの名前は、ユーザーが定義します。Polycov.ccf、poly_cov_con、および conversionfile はすべて使用可能な名前です。 入力カバレッジは、指定したフィーチャクラスのフィーチャ変換方法と、無視するフィーチャクラスを指定します。入力カバレッジを使用して、作成時にデータベースおよびライブラリ ヘッダー ファイルのどの値を設定すべきかを決定することもできます。 | File |
standard_table (オプション) | 標準以外の ArcInfo Workstation テーブルを変換するかどうかを指定します。
| Boolean |
index_table (オプション) | フィーチャ インデックス テーブル (FIT) を作成するかどうかを指定します。
| Boolean |
コードのサンプル
VPFExport の例 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトは、カバレッジを使用して VPF カバレッジを作成する方法を示しています。
# Name: VPFExport_Example.py
# Description: Creates a VPF coverage from an ArcInfo coverage
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "caligrat"
outFile = "C:/output/caligrat"
standardTable = "NO_EXTRA"
indexTable = "NO_FIT"
# Execute VPFExport
arcpy.VPFExport_arc (inCover, outFile, "" , "" , standardTable, indexTable)
VPFExport の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトで、2 つのカバレッジを VPF にエクスポートしてから、VPF カバレッジのクロスタイル トポロジを作成する方法を示します。
# Name: VPFTile_Example.py
# Description: Exports two coverages to VPF format then builds tile topology
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover1 = "coastb"
inCover2 = "coastc"
outFile1 = "C:/output/vpfdb/wlib/coast2"
outFile2 = "C:/output/vpfdb/wlib/coast3"
vpfLibrary = "C:/output/vpfdb"
vpfStandard = 96
specCover = "ALL"
# Execute VPFExport
arcpy.VPFExport_arc(inCover1, outFile1)
arcpy.VPFExport_arc(inCover2, outFile2)
# Execute VPFTile
arcpy.VPFTile_arc(vpfLibrary, "", vpfStandard, specCover)
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: いいえ
- Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること