出力カバレッジの精度の環境を反映するツールは、この設定に基づいて入力カバレッジから精度が決められる出力カバレッジを作成します。
出力カバレッジの精度は、処理ルールとも呼ばれます。出力カバレッジは、入力データを受け取り、出力カバレッジを作成するツールによって作成されるカバレッジです。たとえば、[カバレッジ] ツールボックスの [バッファー (Buffer)] ツールを実行して作成するカバレッジなどがあります。
使用上の注意
- 精度を HIGHEST または LOWEST に設定すると、1 つの入力カバレッジのみを受け取るツールは、入力カバレッジと同じ精度の出力カバレッジを作成します。
- 倍精度のカバレッジを単精度のカバレッジにコピーする場合、[クリーン (Clean)] を実行して単精度の出力カバレッジでポリゴン トポロジを再構築する必要があります。
- [交換ファイル (.e00) → カバレッジ (Import From Interchange File)] ツールは精度の影響を受けません。[交換ファイル (.e00) → カバレッジ (Import From Interchange File)] で作成されるカバレッジの精度は、[カバレッジ → 交換ファイル (.e00) (Export To Interchange File)] ツールを使用する前と同じになります。
- カバレッジの精度の詳細
ダイアログの構文
- [HIGHEST] - 出力カバレッジの座標精度は、最も高精度の入力カバレッジと同じになります。これがデフォルトです。
- [LOWEST] - 出力カバレッジの座標精度は、最も低精度の入力カバレッジと同じになります。
- [SINGLE] - 出力カバレッジの座標精度は、入力カバレッジの精度にかかわらず、常に単精度になります。
- [DOUBLE] - 出力カバレッジの座標精度は、入力カバレッジの精度にかかわらず、常に倍精度になります。
スクリプトの構文
arcpy.env.derivedPrecision = precision_option
precision_option | 説明 |
---|---|
HIGHEST | 出力カバレッジの座標精度は、最も高精度の入力カバレッジと同じになります。これがデフォルトです。 |
LOWEST | 出力カバレッジの座標精度は、最も低精度の入力カバレッジと同じになります。 |
SINGLE | 出力カバレッジの座標精度は、入力カバレッジの精度にかかわりなく、常に単精度になります。 |
DOUBLE | 出力カバレッジの座標精度は、入力カバレッジの精度にかかわりなく、常に倍精度になります。 |
スクリプトの例
import arcpy
# Set the derivedPrecision environment to LOWEST
arcpy.env.derivedPrecision = "LOWEST"