概要
カバレッジを別のプラットフォームに転送するための交換ファイルに変換します。
使用法
カバレッジをエクスポートすると、関連するすべての INFO テーブルが交換ファイルに書き込まれます。たとえば、[入力データ] で指定したカバレッジ名が Forest の場合、Forest.LABEL という INFO テーブルが交換ファイルに保存されます。ただし、Forest1.LABEL テーブルは交換ファイルに保存されません。
[圧縮タイプ] パラメーターを [フル (FULL)] に設定してエクスポート ファイルを作成すると、[一部 (PARTIAL)] または [なし (NONE)] オプションを選択した場合に比べ、ファイル サイズが大幅に小さくなります。
グリッドをエクスポートすると、[フル (FULL)] の圧縮が使用されている場合でも、エクスポート ファイルが元のグリッドよりもはるかに大きくなる場合があります。その理由は、エクスポート ファイルでは、各グリッド セルをグリッドのバイナリ形式よりも効率の低い ASCII 形式で表す必要があるためです。また、整数グリッドは、エクスポート ファイルで管理できない圧縮形式で格納されます。
最も効果的な解決策は、大きなグリッドをエクスポートしないことです。転送用の単一ファイルを作成するには、PKZIP (または、UNIX システムの tar) などのユーティリティを使用して、グリッドを含むワークスペースを単一ファイルに配置することができます。PKZIP および tar のバージョンは、UNIX システムと PC システムの両方で使用可能です。警告: グリッドに対して PKZIP または tar を実行しないでください。INFO テーブルが失われます。ワークスペース内のすべてのグリッドを転送しない場合は、一時ワークスペースを作成し、転送するグリッドをそのワークスペースにコピーします。
エクスポートするカバレッジには編集マスクを含めることができません。つまり、クリーンでないカバーはエクスポートしないでください。編集マスク (カバレッジ ディレクトリの msk.adf ファイル) を削除するには、[ビルド (Build)] ツールまたは [クリーン (Clean)] ツールを実行します。
エクスポートでは、負のユーザー ID が -999999999 に制限されています。
8.0.1 より前のバージョンにインポートされた場合、テキスト配置がデフォルトでないカバレッジのエクスポート ファイルでは、データの損失が発生します。
テキスト ファイルをエクスポートする場合、[フル (FULL)] および [一部 (PARTIAL)] の圧縮オプションがサポートするラインの長さは、最大 300 文字です。ラインの長さがこれより長い場合は、切り捨てられます。[なし (NONE)] オプションは、ラインあたり最大 80 文字をサポートしています。
構文
arcpy.arc.Export(feature_type, in_dataset, interchange_file, {compression_type}, {max_lines})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
feature_type | エクスポート対象のデータ タイプ。
| String |
in_dataset | エクスポートするデータセットまたはファイル。 | Data Element |
interchange_file | エクスポートによって作成される交換ファイルの接頭辞名。最初の交換ファイルのファイル名には E00、2 番目のファイルには E01 というように、ボリューム ID が追加されます。各ファイルの {max_lines} に到達すると、次のファイルが作成されます。 | File |
compression_type (オプション) | エクスポート ファイルでの数値と空白の圧縮方法を指定します。次の 3 つのオプションがあります。
| String |
max_lines (オプション) | [カバレッジ → 交換ファイル (.e00) (Export To Interchange File)] のファイルの各ボリューム (ディスク ファイルなど) の最大行数です。ボリュームには、「.E00」~「.E99」の拡張子が付きます。この指定がない場合は、1 つのエクスポート ファイルだけが作成されます。 | Long |
コードのサンプル
Export (エクスポート) の例 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトは、カバレッジを交換ファイルにエクスポートする方法を示しています。
# Name: Export_Example.py
# Description: Exports a coverage to ArcInfo interchange format
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
featureType = "COVER"
inDataset = "stand"
interchangeFile = "C:/output/stand.e00"
compressionType = "NONE"
#Execute Export
arcpy.Export_arc(featureType, inDataset, interchangeFile, compressionType, "")
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: いいえ
- Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること