Advanced のライセンスで利用可能。
サマリ
フィーチャ属性テーブルとポリゴン トポロジを作成または更新します。[ビルド (Build)] は、ポリゴンのユーザー ID とラベル ポイントのユーザー ID の同期にも使用されます。
使用法
[ビルド (Build)] と [クリーン (Clean)] コマンドは、共にカバレッジ トポロジを定義するために使用するため、似ています。基本的な違いは、[クリーン (Clean)] はインターセクションを検出および作成できますが、[ビルド (Build)] はできないことです。しかし、[ビルド (Build)] はファジー許容値を使用しないため、トポロジの構築中に座標は調整されません。
カバレッジ フィーチャ属性テーブルが存在する場合、フィーチャ属性テーブル内の追加アイテムが、リレート アイテムとして指定された各フィーチャの古い内部番号を使用して更新されます。
既存のフィーチャ属性テーブルのユーザー定義のアイテムは常に維持されます。
[ビルド (Build)] は、NAT を更新するときに、必ず [リノード (Renumber Nodes)] ルーチンを使用します。ただし、通常の [リノード (Renumber Nodes)] 操作と異なり、一致するノードはディゾルブされず、維持されます。ノードの番号は再設定され、ノード番号が 1 から連続した順序となります。
NAT が存在する場合は、[ポリゴン] または [ノード] オプションを使用して構築するときに更新されます。
[ビルド (Build)] の実行後は、リンクは維持されません。
[ポリゴン] オプションで [ビルド (Build)] を実行する場合、ポリゴンは属性を維持するためにラベル ポイントを持つ必要があります。属性がない場合は、PAT を生成するためにラベル ポイントは必要ありません。ラベル ポイントを含まないポリゴンは、ユーザー ID がゼロになります。
[ビルド (Build)] はポリゴン ラベルを作成しません。
特定のユーザー ID を割り当てる場合は、[ビルド (Build)] を実行する前に、各ポリゴン内に 1 つのラベル ポイントだけを配置します。ポリゴンのラベル ポイントが複数ある場合は、いずれか 1 つが任意に選択されてユーザー ID に割り当てられます。
ユーザー ID を自動的に割り当てる場合は、[ラベルの作成 (Create Labels)] ツールを使用してから、ポリゴン属性を追加します。
ポイント カバレッジに [ポリゴン] (デフォルト) オプションで [ビルド (Build)] を実行しないでください。ユーザー定義のポイント属性が失われる可能性があります。
ポイント カバレッジに [ポイント] オプションで [ビルド (Build)] を実行しないでください。ユーザー定義のポイント属性が失われる可能性があります。
[ポリゴン] オプションで [ビルド (Build)] を実行すると、背景ポリゴンと呼ばれる 1 つのポリゴンが追加作成されます。このポリゴンの内部番号は常に 1 で、その面積は、カバレッジ内にあるその他すべてのポリゴンの面積の和となります。PAT では、負の AREA として示されます。
[ポリゴン] オプションで [ビルド (Build)] を実行すると、カバレッジ内の既存のルート システムの SEC および RAT ファイルが維持および更新されます。
アノテーション属性テーブル (TAT) の作成後は、このテーブルを [ビルド (Build)] で更新する必要はありません。[ビルド (Build)] を使用して作成された TAT では、属性を格納し、他のフィーチャとのリレートを設定できます。
ポリゴンの [ビルド (Build)] では、正しい ARCLINK# 値を使って SEC が更新されます。
[ノード] を使用してライン カバレッジをビルドした後は、各ノードに内部 FNODE# および TNODE# が割り当てられます。アークの終点は Y 座標で上から下に、同じ Y 座標は X 座標で左から右にスキャンされて、並べ替えられます。内部ノード ID はその順序で割り当てられます。
いくつかのカバレッジ ツールは、同じ Arc-ID を持ち、ゼロと等しいノード番号で分けられた接続アークを生成します (例: [ジェネレート ファイル → カバレッジ (Generate)])。[ビルド (Build)] を実行すると、これらのアークは接合され、ノードが頂点に変換されます。これらのアークを別々のアークとして維持する場合は、[ビルド (Build)] を実行する前に、[リノード (Renumber Nodes)] を実行します。
[ビルド (Build)] を実行するには、一時ファイルを作成するために、入力カバレッジの数倍の空きディスク領域が必要です。これらの一時ファイルは、デフォルトで現在のワークスペースに作成されます。ARCTMPDIR 変数を設定することで、このデフォルトを無効にし、一時ファイルを別のディレクトリに作成することができます。このディレクトリに対しては、書き込み権限が必要です。
閉じていないリージョンを含むリージョン カバレッジには、[ビルド (Build)] を実行できません。
[ビルド (Build)] は、閉じていないリージョンを最初に検出した時点で、実行を停止します。
ライン カバレッジからリージョンを作成する場合、各アークは、リージョンを定義する閉じたループを形成する必要があります。[ライン] オプションでの [ビルド (Build)] は、[ライン カバレッジ → リージョン (Line Coverage To Region)] ツールでリージョン トポロジを作成する前に、発行する必要があります。
[ポリゴン] オプションの [ビルド (Build)] は、*.PAT および *.PATsubclass を作成することで、トポロジを予備のリージョンに追加します。リージョン サブクラスは、以前実行したツール ([ライン カバレッジ → リージョン (Line Coverage To Region)] など) で最初に作成する必要があります。
リージョン (および閉ループ) を定義する新しいアークを、すでにリージョン サブクラスを持つカバレッジに追加できます。以前実行したツール ([ライン カバレッジ → リージョン (Line Coverage To Region)] など) を使用して、新しいアークをグループ化し、リージョンの新しいサブクラスを形成する必要があります。新しいアークの ID は、既存のアークより大きな番号を付ける必要があります。新しいサブクラス名でそれらをビルドすると、新しいアークによって新しいリージョン サブクラスが作成されます。
[ビルド (Build)] は、座標のエラーがあるカバレッジには実行しないでください。[ポリゴン] オプションで [ビルド (Build)] を実行する場合に問題を引き起こす可能性のあるエラーには、交差するアーク (交差にノードが定義されていない)、閉じていないポリゴンあるいは一致しないノードおよびポリゴン スリバーなどがあります。
構文
Build_arc (in_cover, feature_type, {anno_subclass})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_cover | ビルド対象のカバレッジ。 | Coverage |
feature_type | ビルドするフィーチャクラス。
| String |
anno_subclass (オプション) | 構築されるアノテーション サブクラスの名前。 | String |
コードのサンプル
Build (ビルド) の例 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトで、道路カバレッジのライン トポロジのビルド方法を示します。
# Name: Build_Example.py
# Description: Builds line topology for a road coverage.
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "road"
featureType = "LINE"
# Execute Build
arcpy.Build_arc(inCover, featureType)
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ×
- ArcGIS for Desktop Standard: ×
- ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること