Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
サマリ
2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を行います。
図
使用法
このビット単位の演算を実行するには、2 つの入力値が必要です。
このツールでは、入力の順番が出力結果に影響します。
入力値が浮動小数点数値の場合は、ビット単位の演算を実行する前に値を切り捨てて整数値に変換されます。
ビット単位の演算は次のように実行されます。
- バイナリ値は 2 の補数として格納されます。
- ツールは 32 ビット整数を対象とします。
- 最左端のビット位置は値の符号 (正または負) のために予約されています。整数が正の値である場合、そのビット位置の値は 0 で、負の値である場合、そのビット位置の値は 1 です。
Bitwise Right Shift 演算は、ビットをラッピングしません。右端のビットは切り落とされます。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
BitwiseRightShift (in_raster_or_constant1, in_raster_or_constant2)
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_raster_or_constant1 | シフト処理の実行対象となる入力。 他のパラメーターでラスターが指定されている場合、数値をこのパラメーターの入力として使用できます。両方の入力で数値を指定するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。 | Raster Layer | Constant |
in_raster_or_constant2 | ビットのシフト回数を定義する入力。 他のパラメーターでラスターが指定されている場合、数値をこのパラメーターの入力として使用できます。両方の入力で数値を指定するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。 | Raster Layer | Constant |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | 出力ラスター。 セル値は、入力に対する Bitwise Right Shift 演算の結果です。 | Raster |
コードのサンプル
BitwiseRightShift の例 1 (Python ウィンドウ)
この例では、2 つ目の入力で定義されたビット数で最初の入力値を右シフトし、Grid ラスターとして結果を出力します。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outBitwiseRShift = BitwiseRightShift("degs", "negs")
outBitwiseRShift.save("C:/sapyexamples/output/outbitrs")
BitwiseRightShift の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
この例では、2 つ目の入力で定義されたビット数で最初の入力値を右シフトし、IMG ラスターとして結果を出力します。
# Name: BitwiseRightShift_Ex_02.py
# Description: Performs a Bitwise Right Shift operation on the binary
# values of two input rasters
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRaster1 = "degs"
inRaster2 = "negs"
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute BitwiseRightShift
outBitwiseRShift = BitwiseRightShift(inRaster1, inRaster2)
# Save the output
outBitwiseRShift.save("C:/sapyexamples/output/outbitrshift.img")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst