Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
サマリ
ゾーンを拡大および縮小することで、ゾーン間の境界を滑らかにします。
図
使用法
X、Y 方向にセルが 3 つ未満であるすべてのリージョンが変更されます。
使用できるスムージング処理は 2 つあります。それらは、拡大/縮小処理を実行する回数に違いがあります。デフォルトで有効化される設定 [拡張と縮小を 2 度実行](Python では TWO_WAY) を使用すると、入力セルの値を滑らかにするための拡大/縮小処理が 2 回実行されます。このオプションを無効 (Python では ONE_WAY) にすると、拡大/縮小処理は 1 回だけ実行されます。
両方の手法の 1 回目の実行では、拡大されるラスター内で近傍が処理セルの元の値を持つ場合、処理セルの元の値が返されます。一方、TWO_WAY オプションの 2 回目の実行の縮小処理では、同じ値を持つ 8 つのセルに完全に囲まれていない拡大されるラスター内のセルは、元の値を返します。
拡大は、1 回目の実行と 2 回目の実行で同じです。
NoData の入力セルは、ONE_WAY ソート タイプまたは TWO_WAY ソートの 1 回目の実行において、優先度が最低です。TWO_WAY ソートの 2 回目の実行では、NoData のセルの優先度が最高になります。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
BoundaryClean (in_raster, {sort_type}, {number_of_runs})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_raster | ゾーン間の境界を滑らかにする入力ラスター。 整数タイプでなければいけません。 | Raster Layer |
sort_type (オプション) | スムージング処理に使用するソートのタイプを指定します。 これは、セルを近傍に拡大する優先度を決定します。
| String |
number_of_runs (オプション) | スムージング処理を実行する際の方向の数を指定します。
| Boolean |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | ジェネラライズされた出力ラスター。 入力内のゾーン間の境界が滑らかになります。 出力は常に整数型になります。 | Raster |
コードのサンプル
BoundaryClean (境界のスムージング) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の例では、ゾーン間の境界を、降順で双方向に実行して滑らかにしています。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
OutBndCln = BoundaryClean("land", "DESCEND", "TWO_WAY")
OutBndCln.save("c:/sapyexamples/output/bndcln_des2")
BoundaryClean (境界のスムージング) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、ゾーン間の境界を、降順で双方向に実行して滑らかにしています。
# Name: BoundaryClean_Ex_02.py
# Description: Smoothes the boundary between zones
# by expanding and shrinking it.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRaster = "land"
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute BoundaryClean
OutBndCln = BoundaryClean(inRaster, "ASCEND", "TWO_WAY")
# Save the output
OutBndCln.save("c:/sapyexamples/output/bndcln_asc2")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst