概要
ライブ交通量データを Web サービスからダウンロードして DTF (動的交通量フォーマット) ファイルに格納します。ネットワーク データセットは、このファイルをライブ交通量解析で読み取って表示できます。
使用法
このツールを使用して交通量データをダウンロードするには、[プロバイダー] パラメーターに指定したデータ プロバイダーのいずれかでアカウントを取得しておく必要があります。
このツールを定期的または指定した時間に実行するようにスケジュール設定することで、利用する交通量データが最新であることを保証できます。一般的な方法としては、Windows のタスク スケジューラを使用して、このツールを呼び出す Python スクリプトを実行します。
構文
UpdateTrafficData(provider, user_name, password, regions, traffic_data_output_folder, expected_update_interval, prediction_cutoff, compress_data, {maximum_file_age}, {speed_unit})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
provider | 交通量データ プロバイダーの名前と地域を選択します。
| String |
user_name | 交通量データをダウンロードする際にデータ プロバイダーで認証されるユーザー名。データ プロバイダーがユーザー名を認証できない場合、ツールの実行は失敗します。 [プロバイダー] パラメーターが [TomTom North America] または [TomTom Europe] の場合は、パラメーター値として「APIKEY」を使用します。 | String |
password | 交通量データをダウンロードするデータ プロバイダーから提供されたパスワード。データ プロバイダーがパスワードを認証できない場合、ツールの実行は失敗します。 | Encrypted String |
regions [regions,...] | 交通量データをダウンロードする地域を入力します。利用可能な地域をすべてダウンロードする場合は、「#」を入力します。 | String |
traffic_data_output_folder | DTF ファイルを作成するフォルダー。フォルダーが空の場合、DTF ファイルと一緒に TrafficIndex.xml ファイルが作成されます。以降の実行では、ツールは TrafficIndex.xml を更新して DTF ファイルを作成します。 データを複数のデータ プロバイダーからダウンロードする場合は、データ プロバイダーごとに一意のフォルダーを指定します。 | Folder |
expected_update_interval | ダウンロードした交通量データが最新でなくなり、更新されたデータがデータ プロバイダーに用意される間隔 (分単位)。この間隔が経過した後、ツールを再実行して最新のデータをダウンロードすることをお勧めします。 | Long |
prediction_cutoff | ツールが予測交通量データを処理する間隔 (分単位)。データ プロバイダーによっては、次の 24 時間、1 週間、またはその他の期間の予測データが提供されます。期間を表すこのパラメーター値は、ツールが処理する予測交通量データの量を制限し、ツールの実行を高速化するために使用します。たとえば、交通量データ プロバイダーが 24 時間の予測深度を提供しているが、予測深度のうちの 1 時間のみが必要な場合、ここで 60 を指定して時間を節約できます。 | Long |
compress_data |
| Boolean |
maximum_file_age (オプション) | 交通量ファイル (DTF ファイル) を交通量データ出力フォルダーに保存する期間 (分単位)。このパラメーターを利用すると、不要になった交通量ファイルを簡単に削除できます。ツールを再実行したときに、ファイルの最大保存期間よりも古くなった交通量データ ファイルは自動的に削除されます。デフォルト値は 720 分 (12 時間) です。 | Long |
speed_unit (オプション) | カスタム交通量フィードからデータをダウンロードするときの速度単位。[プロバイダー] パラメーターに記述されている標準の商用フィードの 1 つを使用する場合、このパラメーターは無視されます。
カスタム交通量フィードの適切な速度単位を指定すると、ネットワーク データセットが速度値を正しく解釈できます。 | String |
コードのサンプル
UpdateTrafficData (交通量データの更新) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトは、UpdateTrafficData (欠損値の補完) ツールの使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.na.UpdateTrafficData("NAVTEQ North America", "myUserName", "myPassword",
["New England", "New York/Northern NJ/Connecticut"],
"d:/data/dtfs", 15, 120,"NO_COMPRESS", 720)
UpdateTrafficData (交通量データの更新) の例 2 (ワークフロー)
次のスタンドアロン Python スクリプトは、UpdateTrafficData ツールを使用して、ライブ交通量データをプロバイダーからダウンロードする方法を示しています。スクリプトを Windows スケジューラ タスクまたは Linux の cron ジョブとして実行し、ライブ交通量データを定期的に更新することができます。
# Name: UpdateTrafficData_Workflow.py
# Description: Downloads live traffic data from a provider. The script can be run
# as a Windows Scheduler Task or a cron job on Linux so that the
# live traffic data is updated at regular intervals.
#Import system modules
import arcpy
#Set local variables
trafficDataFolder = "C:/data/TrafficData"
provider = "NAVTEQ North America"
username = "Replace with your username"
password = "Replace with your password"
#download data for all regions
regions = "#"
try:
#Update Traffic Data. Use default values for remaining parameters
arcpy.na.UpdateTrafficData(provider,username,password, regions,
trafficDataFolder)
print "Script completed successfully."
except Exception as e:
# If an error occurred, print line number and error message
import traceback, sys
tb = sys.exc_info()[2]
print "An error occurred on line %i" % tb.tb_lineno
print str(e)
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい