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テレイン データセットの考慮事項

3D Analyst のライセンスで利用可能。

  • 2D と 3D
  • ピラミッド タイプの選択
  • テレイン アプリケーションの例
  • ラスター、TIN、およびコンターの操作

2D と 3D

テレインの定義には、通常は 3D の情報ソースを使用することが望まれますが、すべての入力計測値に標高値が必要であるとは限りません。サーフェスを定義する際には、2D の計測値を使用することができます。たとえば、サーフェスの内挿ゾーンを正しく線引きするために、調査対象地域の境界が必要になることがあります。多くの場合、これらは行政区域レイヤーなどの 2D 地図製作ソースから取得されます。もう 1 つの例は、2D ブレークラインの使用です。これらは、滑らかな内挿法を使用してテレイン サーフェスを処理する際に役立つことがあります。長さに沿って高さ情報を追加するのではなく、傾斜角に途切れがあることを内挿処理に認識させます。例としては、水域の境界線や車道のエッジがあります。正確なサンプリングの妨げとなるうっそうと茂った植物で覆い隠されたエリアは、2D ポリゴンとして収集し、ソフトイレース SF タイプで追加することができます。

ピラミッド タイプの選択

Z 許容値ピラミッド フィルターは地表 LIDAR で最も効果的ですが、ウィンドウ サイズ ピラミッド フィルターは、全リターン LIDAR ポイントまたはファースト リターン LIDAR で最も効果的です。

z 許容値ピラミッド フィルターは処理が低速ですが、垂直精度の制御が重要な解析に使うデータを間引きするのに便利です。ウィンドウ サイズ フィルターは処理が高速ですが、水平サンプル密度に基づくため、汎用的な用途に適しています。

樹冠が含まれる場合、ピラミッド化の過程で実行されるZ 許容値フィルタリングはうまくいきません。これは、樹冠範囲内のポイントが XY 方向では互いに隣接していても、Z 方向ではかなり離れていることがあるためです。地面に接しているものもあれば、枝に付いているものもあります。これらはフィルタリングの際に有効と見なされるため、ポイントはうまく間引きされません。

ピラミッド化の過程で使用されるウィンドウ サイズ フィルタリングは、ポイント データの種類を問わず使用できます。理由は、ウィンドウ サイズとユーザー指定のウィンドウ統計情報に基づいて、ピラミッドが特定されるためです。指定されたウィンドウ統計は、最小、最大、平均、または最小と最大、両方のポイントの高さのいずれかにすることができます。アルゴリズムでは、選択したウィンドウ統計に基づいてウィンドウごとに 1 つのポイントのみが選択されます。したがって、樹冠、植物、および建物の線引きがより明白になります。さらに、ウィンドウ サイズ アルゴリズムを使用して間引き機能を利用でき、隣接ウィンドウの類似する環境特性に基づいてポイントを間引くことができます。

テレイン アプリケーションの例

テレインは、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで、さまざまな方法で使用することができます。テレインは、データの格納と管理、サーフェス解析、マッピングとビジュアライゼーションに役立ちます。次に、テレインの使用例を示します。

  • 従来の TIN ベースのプロジェクトの代わりとして
  • LIDAR、写真測量、および測深データのリポジトリとして
  • DEM の作成
  • 氾濫原の描写プロジェクト

ラスター、TIN、およびコンターの操作

ラスター

原則として、テレインはラスターではなくベクターベースのソース計測値から作成する必要があります。テレインは、ラスター サーフェスから作成するのでなく、ラスター サーフェスを作成するために使用するのが最適です。ラスターを使用する以外に選択肢がない場合は、ポイント フィーチャクラスに変換する必要があります。変換されたポイントを使用して、テレイン データセットを構築することができます。この処理は、[ラスター → マルチポイント (Raster to Multipoint)] ジオプロセシング ツールを使用すると、効率的に実行できます。

TIN

テレインは、TIN 自体ではなく、TIN の構築に使用された元のフィーチャから作成する必要があります。ブレークラインが存在する場合は特にそうです。元のデータが利用できない場合は、[TIN ノード (TIN Node)]、[TIN ライン (TIN Line)]、[TIN ドメイン (TIN Domain)] ジオプロセシング ツールを使用して、TIN をフィーチャに分解することができます。そして、分解されたフィーチャクラスを使用して、テレインを構築します。

コンター

コンターは、ラスターと同様に、テレインを構築するためのデータ ソースとして最適ではありません。逆に、コンターの作成にテレインを使用する必要があります。コンターを使用できるのは、それ以外に情報ソースがない場合です。コンターでは各フィーチャのすべての頂点の高さが同じなので、高さの属性を持つ 2D ポリライン フィーチャクラスに格納されている必要があります。コンターは標高点の SF タイプを使用してテレインに追加する必要があります。ソフトラインも可能ですが、あまり効率的ではありません。

関連トピック

  • テレイン データセットを構築するためのベスト プラクティス
  • 大規模テレイン データセットの構築の基礎
  • ArcGIS の一般的な LIDAR ソリューションの概要
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