Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
ジオデータベースをデータベース サーバー間で移動させるには、ジオデータベースをデータベース サーバーからデタッチし、データベース ファイル (*.mdf ファイル) をネットワーク上にコピーするか、転送メディア (USB メモリなど) にコピーして、移動先のサーバーに貼り付けます。この操作が済んだ時点で、ジオデータベースを 2 つ目のデータベース サーバーにアタッチできます。
この操作を実行するケースとしては、以下のような例が考えられます。
- デスクトップ コンピューター上のデータベース サーバーのジオデータベースに格納されたデータを使用しており、ジオデータベースをデータ収集用に屋外に持ち出す際は、デスクトップ コンピューター上のデータベース サーバーからジオデータベースをデタッチし、データベース ファイルをラップトップに転送して、ラップトップ上のデータベース サーバーにジオデータベースをアタッチすることができます。
- ジオデータベースの所有権を譲渡する場合 (たとえば、従業員が会社を辞めるとき) は、元社員のコンピューター上のデータベース サーバーからジオデータベースを移動し、新しい所有者のコンピューターにコピーして、そのコンピューターにあるデータベース サーバーにアタッチすることができます。
- コンサルタントにデータセットの収集や作成を代行してもらう際は、SQL Server Express のジオデータベースへのデータ配信を要求できます。その場合、コンサルタントからファイルが送付されたら、データベース サーバーにアタッチすることができます。
データベース サーバー間でジオデータベースを共有する際は、誰がデータを所有しているか、また誰がデータ操作権限を持っているかを確認しておくことが重要です。この確認が重要な理由は、データベース サーバー上のジオデータベースでは Windows 認証のログインが使用されるからです。ジオデータベースを新しいコンピューターに移動した場合、新しいコンピューターには、元のコンピューターのローカル Windows ログインがありません。同様に、ネットワーク ログインを使用して、ネットワーク外部のデータベース サーバーにジオデータベースを転送すると、所定のログインが存在しないことになります。
この問題にどのように対応するかはワークフローによって異なります。ジオデータベースを複数のサイト間で移動することがあらかじめ分かっている場合は、dbo ユーザーとしてログインした上で、すべてのデータをジオデータベース内に作成することをお勧めします。データベース サーバー内には dbo ユーザーとスキーマが常に存在しているため、別のネットワーク上のデータベース サーバーにジオデータベースを移動する場合でも、dbo としてログインし、データベース サーバーに新規のユーザーを追加して、データに対する権限を付与できます。
ジオデータベースの移動が必要になることを予想しておらず、移動先データベース サーバー上にデータ所有者が存在していない場合は、dbo ユーザーとしてログインして次の一連の手順のいずれかを実行することができます。
- 移動先のデータベース サーバーに新規ユーザーを追加します。
- データ所有権の譲渡先となるユーザーに、ジオデータベースに対する読み取り/書き込みアクセス権限またはそれよりも高度なアクセス権限を付与します。これらの権限をジオデータベース レベルで付与されたユーザーは、ジオデータベース内のすべてのデータにアクセスできるようになります。
- 所有権を譲渡するユーザーにジオデータベースにログインしてもらい、読み取り/書き込み権限も持つ新しいジオデータベースにデータをコピーしてもらうか、またはデータをコピーして同じジオデータベース内の適切な場所に貼り付け、貼り付けたデータセットおよび列に新しい名前を付けます。
または
- 移動先のデータベース サーバー上に別のジオデータベースを作成します。
- 新しいジオデータベースにデータをコピーします。
- 移動先のデータベース サーバーに新規ユーザーを追加します。
- これらのユーザーに、データセットに対するアクセス権限を付与します。
ジオデータベースのデタッチ
buildings08 ジオデータベースを PC 上のデータベース サーバーからラップトップ上のデータベース サーバーに移動させ、それを屋外に持ち出して交通量データを収集する場合を考えます。分散ジオデータベースを使用して、ラップトップ上のデータベース サーバーのジオデータベースにデータを複製するか、あるいは PC 上のデータベース サーバーからジオデータベースをデタッチし、ラップトップ上のハード ディスクに移動して、ラップトップのデータベース サーバーにアタッチすることができます。
データベース サーバーから buildings ジオデータベースをデタッチするには、次の手順を実行します。
- 自分自身の Windows ログインでコンピューターにログインします。
- ArcCatalog を起動します。
- カタログ ツリーで [Database Servers] ノードを展開し、データベース サーバーに接続します。ただし、buildings08 ジオデータベースには接続しないでください。
- buildings08 ジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントして、[デタッチ] をクリックします。
- [デタッチの確認] ダイアログ ボックスが表示されたら、データベース ファイルの場所を記録しておきます。今後データベースを別の場所にコピーしたりデータベースを再びアタッチしたりするときのために、データベース ファイルの場所がわかっている必要があるためです。
- [デタッチの確認] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
以上の操作で、Windows エクスプローラーを開き、buildings08.mdf の場所に移動して、そのファイルをメディアにコピーするかまたはネットワーク経由でコピーして、別のコンピューターに転送することができました。
ジオデータベースをアタッチする方法については、「演習 3」をご参照ください。
この演習では、ジオデータベースをデータベース サーバーからデタッチして、別のデータベース サーバーに移動させることができました。