Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
サマリー
各セルの流路に沿った上流または下流方向の距離または加重距離を計算します。
使用法
[流長ラスターの作成 (Flow Length)] の主な用途は、指定した流域内における最長流路を計算することです。この計測値は、流域における水かさの集中時間を計算するためによく使用されます。これは、[UPSTREAM] オプションを使用して実行されます。
また、このツールで加重ラスターを斜面移動のインピーダンスとして使用することで、仮説上の降雨や流出事象の距離と面積のダイアグラムを作成することもできます。
[流長ラスターの作成 (Flow Length)] の出力ラスターの値のタイプは、浮動小数点です。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
FlowLength (in_flow_direction_raster, {direction_measurement}, {in_weight_raster})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_flow_direction_raster | 各セルからの流れの方向を示す入力ラスター。 流向ラスターは [流向ラスターの作成 (Flow Direction)] ツールを使用して作成できます。 | Raster Layer |
direction_measurement (オプション) | 流路に沿った測定の方向
| String |
in_weight_raster (オプション) | オプションの入力ラスター。各セルに加重を適用します。 加重ラスターが指定されていない場合、デフォルトの加重 1 が各セルに適用されます。出力ラスターの各セルについて、結果は各セルに流れ込むセルの数になります。 | Raster Layer |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | 各セルの流路に沿った上りまたは下り方向の距離を示す出力ラスター | Raster |
コードのサンプル
FlowLength (流長ラスターの作成) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の例では、各セルの流路に沿った下り方向の距離を計算しています。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outFlowLength = FlowLength("flowdir", "DOWNSTREAM", "")
outFlowLength.save("c:/sapyexamples/output/outflowlen01")
FlowLength (流長ラスターの作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、各セルの流路に沿った下り方向の距離を計算しています。
# Name: _Ex_02.py
# Description:
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inFlowDirectionRaster = "flowdir"
inWeightRaster = ""
directionType = "DOWNSTREAM"
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute
outFlowLength = FlowLength(inFlowDirectionRaster, directionType, inWeightRaster)
# Save the output
outFlowLength.save("c:/sapyexamples/output/outflowlen02.tif")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst